秋の新子アオリイカ|9〜10月に数を伸ばすエギングの考え方
秋のエギングは、エギングを始めるのに一番いい季節です。理由は単純で、その年に生まれたアオリイカ(新子)が浅場にたくさんいて、しかも警戒心が薄いから。春の親イカ狙いのように「1日1杯出れば上等」という釣りではなく、素直に数が出ます。
ただし、春と同じ道具・同じシャクリでやると、途端に釣れなくなります。秋は秋の釣り方があります。
秋のアオリイカは何が違うのか
アオリイカの寿命はおよそ1年。春に生まれた個体が夏を越えて成長し、9月頃から釣りの対象になるサイズに育ちます。
| 春(親イカ) | 秋(新子) | |
|---|---|---|
| サイズ | 500g〜3kg超 | 100g〜500g程度 |
| 数 | 少ない | 多い |
| 警戒心 | 強い | 薄い |
| 場所 | 藻場・深場寄り | 浅場・堤防際・サーフ |
| エギの号数 | 3.5号中心 | 2.5〜3.0号中心 |
秋のアオリイカは、追ってくるけど乗らないことが本当に多いです。これは警戒しているのではなく、単純に体が小さくてエギを抱えきれていないケースがほとんど。だから対策も「見切られないようにする」ではなく「抱えられるサイズに落とす」になります。

エギは2.5号から始める
9月の頭は2.5号、10月に入って型が上がってきたら3.0号、というのが基本の流れです。
迷ったら小さいほうから。乗らない時間が続いたら号数を下げる。これだけで釣果が変わります。
カラーの考え方は春と同じく、下地(テープ)で選ぶのが分かりやすいです。詳しくはエギ王K カラーの使い分けとエメラルダス アモラスジョイントの人気カラーにまとめています。
シャクリは「強く」より「見せる」
秋の新子相手に、春のような激しいシャクリは不要です。むしろ逆効果になります。

おすすめの手順はこれです。
- キャストして着底させる(カウントで底を取る)
- 2〜3回、軽めにシャクる(春のような大きなジャークはいらない)
- 5〜10秒しっかりフォールさせる
- ラインの動きを見る。フケが止まったり走ったりしたら合わせる
秋のエギングはフォールが9割です。シャクリは「イカに気づかせる」ためのもので、抱かせるのはフォール中。だからシャクった後に十分な間を取ることが何より大事になります。
柔らかめのロッドはこの釣りと相性がいいです。理由も含めてバレにくい柔らかめエギングロッドのメリット・デメリットに書きました。


サイズアップを狙うなら「時間」と「場所」をずらす
秋は数が出るぶん、小さい個体ばかりになりがちです。少しでも良型を狙うなら、次の3つを意識してみてください。
1. 朝マズメ・夕マズメに集中する
日中でも釣れるのが秋のいいところですが、良型は薄暗い時間に浅場へ出てきます。数を稼ぐなら日中、型を狙うならマズメです。
2. 群れの外側、深いレンジを探す
小型ほど手前・表層寄りにいます。飛距離を出して沖のブレイクを探ると、平均サイズが上がります。
3. 堤防に飽きたらサーフへ
人が入っていない場所は、それだけでサイズが違います。サーフからのエギングについては堤防でのエギングに飽きたらサーフエギング!にまとめてあります。秋の数釣りも楽しめます。
秋にやってはいけないこと
リリースサイズを釣りすぎないこと。これに尽きます。
秋の新子は本当に簡単に釣れてしまうので、気づくとクーラーが小さいイカで埋まります。アオリイカは1年で寿命を迎える生き物なので、小さいうちに獲りきってしまうと翌春の親イカがいなくなります。
- 目安として、胴長15cm以下は逃がす
- 墨を吐かせすぎない(弱ります)
- リリースするなら濡れた手で、水中でそっと
来年の春に良型を釣りたいなら、秋の自制が効いてきます。春の親イカ狙いについては【春イカ開幕】大型のアオリイカの狙い方をどうぞ。
タックルの目安
秋の新子エギングなら、そこまで強い道具はいりません。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| ロッド | 8.0〜8.6ft、エギ2.5〜3.5号対応 |
| リール | 2500番クラス |
| PEライン | 0.5〜0.6号 |
| リーダー | フロロ1.75〜2.0号 |
| エギ | 2.5号・3.0号を各3〜4色 |
これで十分に成立します。春の親イカも視野に入れるなら、ラインを0.6号、エギを3.5号まで揃えておくと通年使えます。
まとめ
- 秋のアオリイカは数が出る季節。エギングデビューに最適
- エギは2.5号から。乗らないときは号数を下げる
- シャクリは軽く、フォールを長く取る
- 型を狙うならマズメ・沖のブレイク・人の少ない場所
- 小さい個体は逃がして、来年の春につなげる
9月から11月いっぱいまで楽しめる釣りです。遠州灘の秋の他の釣りものは遠州灘の9月の釣りガイドにまとめているので、あわせてどうぞ。










