アジはどんな魚か|マアジ・マルアジ・ムロアジの違いと「ぜんご」の正体
基本データ

一般に「アジ」と呼ばれる魚の代表格はマアジ(アジ科マアジ属)。全国の沿岸に広く分布し、堤防・サーフ・船と釣り方を選ばず狙える身近な魚です。回遊性が強く、大きな群れで移動しながら小魚やプランクトンを捕食します。
見分け方:マアジ・マルアジ・ムロアジの違い
アジ釣りでよく混同されるのがこの3種です。
- マアジ:体高があり、体色は黄色味を帯びることが多い(通称「キアジ」)。最も一般的で美味とされる
- マルアジ:名前の通り体がやや丸みを帯び、背中側が青みがかっている。マアジよりも高活性で表層を回遊しやすい
- ムロアジ:体がさらに細長く、マアジ・マルアジに比べて鮮度落ちが早いとされる
見分けの決め手のひとつが「ぜんご(稜鱗)」と呼ばれる、体の側面に並ぶ硬いトゲ状の鱗。マアジ・マルアジには側線に沿ってはっきり並んでいますが、ムロアジは目立ちにくいという違いがあります。

なぜそこにいるか
アジは常夜灯の光に集まるプランクトンや小魚を追って接岸する習性があります。堤防やサーフの常夜灯周りが「アジングの好ポイント」とされるのはこのためです。潮通しの良い場所や、ベイトが溜まりやすい地形の変化(潮目・堤防の際など)にも付きやすい魚です。
釣れる時期カレンダー
地域差はありますが、年間を通して狙える魚である一方、水温が安定する春〜初夏と、ベイトが増える秋が特に数を伸ばしやすい時期とされています。遠州灘の9月の釣りガイドでも触れている通り、遠州灘エリアでも秋はアジングの好機のひとつです。
掛けたときの動き方
アジは口の周りが柔らかく切れやすい(通称「アジの口切れ」)ため、強い合わせや強引なやり取りをするとバラシに繋がりやすい魚です。掛けた後は一定のスピードで巻き続け、余計なテンション変化を与えないことがバラさないコツとされています。
触るときに気をつけること
前述の「ぜんご」はトゲ状になっており、素手で握ると指に刺さることがあります。持つときは頭側からしっかり掴む、またはフィッシュグリップを使うと安全です。
タックルの目安(サーフ・堤防アジングの場合)
- ロッド:6〜7ft前後のアジング専用ロッド(Lクラス)
- リール:1000〜2000番の小型スピニングリール
- ライン:エステルまたはPE0.2〜0.4号+フロロリーダー0.8〜1.5号
- ジグヘッド:0.5〜2g程度を状況に応じて使い分け
タックル選びと始め方の詳細はサーフアジングの始め方|タックルと時期を解説にまとめています。
食味と持ち帰り方
アジは足の早い魚のひとつ。釣ったらできるだけ早く氷締めし、クーラーで保冷することが美味しく持ち帰るコツです。刺身、なめろう、フライ、南蛮漬けなど幅広い料理に使えます。青魚のためアニサキスにも注意し、目視確認や加熱・冷凍を徹底しましょう。
よくある質問
Q. マアジとマルアジ、味の違いはありますか? 一般的にマアジの方が脂乗りが良く刺身に向くとされますが、マルアジも十分美味しく、フライや南蛮漬けでよく食べられています。
Q. 豆アジと呼ばれるサイズはいつ頃釣れますか? 地域差がありますが、その年生まれの若魚が接岸してくる初夏〜夏に豆アジサイズの数釣りが楽しめることが多いです。
まとめ
アジは種類による見分け方を知っておくと釣りの楽しみが広がる身近な魚です。口切れしやすい性質を踏まえたやり取りと、鮮度を保つ持ち帰り方を押さえておけば、食べても美味しく楽しめるターゲットです。

