【サーフ】夏のヒラメはこう狙え!おすすめなルアーとタックル例を紹介!
サーフでの釣果が増えてきたね!
もう夏は間近だね!
夏はヒラメ釣りにとって最も難しい時期です。この季節、ヒラメは適正な水温を超えると深い海域に移動してしまうため、サーフや磯では釣果が見込めなくなります。しかし、40cm以下の若いヒラメ、通称「ソゲ」は比較的釣れやすいです。特に夏休みの後半には、春初めに孵化したヒラメが成長し、手のひらサイズになるため、ソゲがよく釣れるようになります。
一方で、ヒラメと共にサーフ釣りの代表種であるマゴチは、暑さに強い性質を持っているため、夏場でもよく釣れるとされています。これらの特性を踏まえ、夏の釣行計画を立てる際には、マゴチに焦点を当てるのも良いかもしれません。
今回は、夏のサーフでのヒラメ釣りにおいて、少しでも多くのヒラメを釣るために注意すべきポイントやおすすめルアーなどをいくつか紹介したいと思います。
夏のヒラメの特徴
夏は一般的にヒラメの釣果が落ちるとされますが、釣れないわけではありません。特に問題となるのは、ヒラメが好む適水温を超える日が多くなることです。このため、ヒラメはより深い水域に移動してしまい、サーフやゴロタ場などでの釣りが困難になります。
ただし、40cm以下の若いヒラメ(ソゲ)や、暑さに強いマゴチは比較的よく釣れるとされています。夏場は特にマゴチをターゲットにする釣り人が増えます。
また、40cm以上の大型ヒラメが全く釣れないわけではなく、天候や時間帯によっては適水温に近い条件が整うこともあります。特に早朝や夕方のマズメ時には、良型ヒラメを狙うチャンスがあり、状況を見極めて釣行することで釣果を期待できます。
梅雨前後(6月から7月)のヒラメ
この時期、海水温はまだ高くなりすぎておらず、真夏に見られる深場への移動が始まっていないため、大型のヒラメが狙える可能性が高くなります。特に静岡県では、60cm以上の大型ヒラメをキャッチすることが可能で、小型のソゲサイズと呼ばれるヒラメは比較的少ない時期です。
天気を読む
梅雨前線の位置に注意することが必要です。特に太平洋側のサーフでは、波の影響を受けやすく、梅雨前線が南方にある時は、波が高くなりやすいです。実際の釣り場の況いは天気予報だけでなく、波情報アプリなどでウネリの情報を確認すると良いでしょう。
マヅメを狙う
曇天や雨天の場合、朝夕マズメの活性が分散しやすく、光量の少ない時間はヒラメの反応がダラダラと続くことがあります。そのため、晴れている日の朝夕マズメとは異なり、日中に釣りをすることで意外な好結果に繋がることがあるため、活用を考えましょう。また、ルアーのアクションについては、ある程度活性が高い場合、ネチネチと狙いすぎるとかえってヒラメの反応が悪くなることがあります。底を丁寧に取りすぎず、一定層を長い距離リトリーブすると良型のヒラメが反応することが多いです。
ベイトを見極める
晩春から初夏にかけてのサーフや港湾部では、ベイトフィッシュの回遊が活発になります。中心となるベイトフィッシュはカタクチイワシやキスで、これらを理解し適切な場所を選ぶことがヒラメ釣りの成功に繋がります。特にイワシの回遊がある場所は、ヒラメの釣果が上がりやすいため、その情報を基に釣り場を選定することが重要です。
真夏(7月から8月)のヒラメ
盛夏になると、気温が高くなり、特に波打ち際や浅い水域の水温も大きく上昇します。ヒラメは適正水温を超えると深場に移動するため、浅いサーフでのヒラメ釣りは難しくなることがあります。
小型のヒラメ「ソゲ」の出現
盛夏から初秋にかけての高水温期は、小型のソゲの釣れる割合が高まります。マゴチの釣果は比較的安定していますが、ヒラメの場合は20~30cm台のソゲクラスが多くなり、キープサイズのヒラメが減少します。水深の浅いサーフでは、特に小型のヒラメばかりが釣れる傾向にあります。
水深のある場所を狙う
ヒラメを効果的に狙うには、水深のある急深サーフや港湾が狙い目です。比較的良型のヒラメが釣れることが多いです。ヒラメ釣りではボトムの状況を把握することが重要であり、適度な水深がある7mから15mくらいの場所が最適です。
台風や大型低気圧の影響を利用する
台風や大型の低気圧が接近する前後は、ヒラメをはじめとするフラットフィッシュの活性が高まります。この期間は、安全を最優先にしながらも、大型魚の活発な食事活動によるチャンスが増えるため、釣果が上がりやすいです。特に、台風が去った後の穏やかな海では、ヒラメやマゴチ、さらには青物などが活発に餌を追い、爆釣のチャンスが訪れることがあります。
リアクションバイトを狙う
水温が非常に高い時期には、ヒラメの活性が落ちるため、リアクションバイトを狙うテクニックが効果的です。メタルジグや重たいジグヘッドを使用して、速い動きでルアーをヒラメの目の前に落とし、じゃれつくようなバイトを誘います。低活性の時でも反射的に反応するヒラメを釣り上げることが可能です。
夏のベイト
夏にヒラメを釣るためには、ベイトの存在が不可欠です。ここでは、夏のヒラメが捕食するベイトについてご紹介します。
ハクやイナッコ(ボラの稚魚)は、10月から1月ごろにボラが沖で産卵し、孵化した稚魚(ハク)が数センチ程度に成長して河口付近に集まります。春はまた、バチと呼ばれるゴカイなどが産卵する時期で、このゴカイなどを食べるボラの幼魚であるイナッコ(10cm~20cm前後)も河口に集まります。これらのベイトを狙って、ヒラメも集まります。
イワシは、春の後半頃から接岸してきます。水温によって接岸は不安定ですが、群れがいるときにはヒラメも近くにいる可能性が高まります。
サッパも、イワシとほぼ同じ時期に群れで接岸します。
シロギス
夏はシロギス釣りが盛んになる時期です。特に初夏は、大型のシロギスが岸に近づきます。この時期、産卵を控えたシロギスはエサを積極的に摂るため、サーフエリアで活発に泳ぎます。
夏の後半に入ると、「ピンギス」と呼ばれる小型のシロギスが増え始めます。この時期、シロギスは岸に近づくことが多くなるため、もしヒラメがピンギスの群れを追っている場合、足元の浅瀬でもヒラメを狙うことができます。
夏のサーフヒラメ攻略法
夏のサーフ釣りで特に注目したいのは、沖にあるカケアガリ(海底の段差)です。夏季は天候が安定し、波の高さが抑えられるため、干潮時には海に入って直接釣りをすることが可能になります。これにより通常は届かないポイントにもアプローチでき、釣りの幅が広がります。
しかしながら、海に入る際は危険も伴います。特にアカエイなどの海洋生物には注意が必要で、アカエイを踏まないようにすり足で進むことが推奨されます。アカエイのトゲに刺されると、痛みや腫れを伴い、場合によっては病院での治療が必要となることもあります。
また、海に入ることには限界があるため、さらに遠くのポイントを狙うには飛距離の出るルアーの選択が重要です。この点でメタルジグが非常に有効です。メタルジグは遠投が可能であり、小さなシルエットでベイトフィッシュを模倣することができます。夏のサーフでは、こうしたルアーを使って効果的に沖のポイントを狙うことができるため、釣果の向上が期待できます。
夏のサーフヒラメを狙う場所
夏のヒラメ釣りにおいて最も重要な要素は水温です。梅雨明け後、気温が上昇し始めると、浅い水域や岸際の水温も急速に上がります。これにより、ヒラメの適水温を超える日が増加し、ヒラメは涼しい深場に移動してしまうため、サーフや浅場での釣りが難しくなります。
浅い水域では、40cm以下のソゲと呼ばれる若いヒラメは比較的釣ることができますが、大型のヒラメは少なくなります。夏の遠浅のサーフでヒラメ釣りを楽しみたい方は、このソゲクラスの数釣りを目指すのがおすすめです。同時に、暑さに強いマゴチも狙うと良いでしょう。ただし、40cm以下のヒラメは基本的にリリースサイズと考え、持続可能な釣りを楽しむためにもリリースにご協力をお願いします。
また、岩礁地や磯場でも、底質が砂で混ざっている場所ならヒラメが生息する可能性が高まります。夏のヒラメ釣りで成功するためには、サーフだけでなく、水深があり砂地が混じったポイントを選ぶことが大切です。
さらに、水深のある急深サーフや港湾部もヒラメ釣りの有望な場所です。こうした場所は水温が浅場よりも低く安定しており、ヒラメをはじめとする魚種が集まりやすいです。ただし、水深が深い場所はボトムの着底を把握することが難しくなるため、テンションフォールを利用してボトムまでしっかりとルアーを落とすことが重要です。これにより、より効率的にヒラメを狙うことができます。
夏のサーフでおすすめルアー
ルアーの選び方
ブレード系ルアーは金属製のボディにテールブレードが付いており、引かれるとブレードが回転して魚にアピールします。飛距離はまぁまぁですが、フォール速度はメタルジグに劣り、スローリトリーブが可能で、特に遠浅のサーフや活性が低いヒラメに効果的です。
メタルジグはその圧倒的な飛距離とフォール性能で、岸から遠くの深場を狙うのに最適です。夏の低活性なヒラメに対しては、遠くからアプローチして素早くボトムを取り、アクションを加えることで釣果を上げることが可能です。
鉄板バイブレーションは飛距離、フォール性能、アピール力を兼ね備えており、デイゲームで遠くの深場を素早く探るのに適していますが、強いアピール力が魚を警戒させる可能性があるため、使用後は場を休ませたり、ナチュラルなルアーで誘いましょう。夏のヒラメ釣りでは20g以上の重いルアーがおすすめです。
夏の代表的なベイトフィッシュであるシロギスはボトム付近を泳ぎますので、シロギスがいる場所ではヒラメもボトムに注意を向けることが多いです。この状況ではボトムをトレースするミノーが夏の釣りに適しており、効果的なルアーの一つとして推奨されます。
フリッパーiT38(最新)
フリッパーiT38はタングステンを内蔵し、コンパクトなデザインで高比重となっています。これにより、飛距離が向上し、ボトムトレース力もアップします。Z24サイズのボディの後方内部にタングステンを組み込むことで、自重が38gになり、優れた飛距離性能が実現します。さらに、沈みが早く浮き上がりにくい構造で、波や風が強い状況でも安定して使えます。ラインアイの位置も最適化され、水平に近いスイム姿勢を実現し、レンジキープ力が向上します。
リンバー115S
飛距離を増し、泳ぎを極めた斬新なシンキングリップレスミノー。これまでのヒラメハードプラグにはない驚くべきアクションと飛距離で新たなアプローチが可能です。後方に浮力を残すボディ設計によって、微妙に下向きの姿勢でフォールします。ボトムでの姿勢が安定し、次の動作への反応がスムーズです。水平に近いスイミング姿勢は、岩や底面への干渉を最小限に抑えます。低速でリールを巻くと左右に揺らめきます。
サブルHBシャッド
サブルHBシャッドはワームとして分類されますが、その特性はプラグとワームを結合させたハイブリッドワームです。このルアーは、ハードプラグとワームの双方の長所を組み合わせたものであり、浮力を持ちつつワーム特有の引き寄せ効果を利用して、スローな誘いを実現します。また、フォール中もシミーフォールの動きを示し、水平に落ちてきながらバイトを誘引します。
フリークセット
フリークセットは、ユニークなデザインと機能性で注目を集めるルアーです。特筆すべきは、2つのモードに切り替え可能なプレート付きヘッドです。ラインアイを使用すると、繊細かつ効果的なウォブリングアクションを発生させ、チャターベイトに似た動きでバスなどの捕食魚に効果的です。一方、ヘッドアイにラインを結ぶと、プレートがヘッドに接触し、強烈なクラック音とフラッシングを発生させます。柔軟な扁平形状のテールは、バイト時に魚の口の中で折り畳まれ、確実なフックアップを期待できます。また、トリプルクレンを採用したフックは、魚の激しい動きにも追従し、高いフッキング性能を発揮します。8〜15gのヘッド重量を持ち、ライトソルトからサーフ、シーバス、ライトショアジギングなど、幅広い釣り方に対応します。
オーバードライブ95Sレーザーインパクト
オーバードライブ95Sレーザーインパクトは、主にサーフからフラットフィッシュのヒラメやマゴチをターゲットにした、重めのシンキングペンシルです。しかしながら、このルアーはフラットフィッシュだけでなく、シーバスや青物など多様な種類の魚を狙うのにも適しています。驚くほどの飛距離を持つため、サーフで使いやすく、またパイロットルアーとしても非常に有望なルアーとなっています。
このオーバードライブ95Sは、レーザーインパクトの採用により、アピール力が大幅に向上しました。飛距離とアピール力の両方を兼ね備えることができました。平均的に100メートル以上の飛距離を狙える可能性があります。
ジャンプライズ ぶっ飛びスプーン
ジャンプライズから、ぶっ飛びスプーンです。ぶっ飛びスプーンは2022年の11月に発売され、サーフでのスプーン再人気の火付け役だと個人的には思っています。
ぶっ飛びスプーンが発売するまで、それほどスプーンを使っている方を見かけませんでしたが、最近ではぶっ飛びスプーンを一軍入りさせている方も多く、サーフでぶっ飛びスプーンを見かけることが多くなりました。
ぶっ飛びスプーンは様々な魚種を狙えることができ、フラットフィッシュから青物まで幅広く狙うことができます。さらに飛距離がぶっ飛びますので、使う機会が非常に多いルアーになります。カスタマイズ性も高いので、サーフ上級者にも人気です。正直今回紹介するルアーの中でも性能が飛び抜けていますので、ぶっ飛びスプーンだけ購入していただいても問題ないです。
ルアーのアクション
重要なのは、ルアーのアクション方法です。あまり高いレンジで速い動きで攻めすぎないようにしましょう。
また、ヒラメが食ってこない場合は、海底にルアーを落とし込むようにイメージし、着底からのワンアクションで食わせるように意識してみましょう。活性が高い場合は、横にルアーを引っ張ると良いサイズのヒラメが釣れることもありますが、活性が低くなると横方向の動きにヒラメがついて来れなくなることがあります。
釣れない場合は、横方向の動きをスローにしたり、ルアーを細かく操作したりすることで調整し、ヒラメが必要以上に移動しなくても捕食できるように考えてください。
また、夏の時期になるとマゴチも増えてきます。ボトム周辺を意識して狙うと、ヒラメだけでなくマゴチも多く釣れて楽しめます。
おすすめタックル
24ツインパワー
24ツインパワーは、ステラに搭載されている最先端の技術、インフィニティクロス、インフィニティドライブ、インフィニティループ、デュラクロス、アンチツイストフィンを搭載。
特に注目されているのが、「インフィニティループ」という機能です。この機能は、22ステラに導入されたもので、23ストラディックには搭載されていませんでした。インフィニティループは、スプールを非常に密にラインで巻き取る機能で、ハンドルを回すとスプールの上下動が遅くなり、ラインが非常に密接に巻き取られます。この状態でキャストすると、ラインの放出時の抵抗が大幅に減少し、スムーズなキャストやラインの放出が可能になります。
サーフでは4000XGがおすすめです。
24オーバーゼアEX
まず、オーバーゼアEXの細身のブランクにより、遠投性と操作性が向上しています。この性能を実現するために、X45Xブランクが採用されています。このブランクは、先端から45°のカーボンバイアスクロスが組み込まれており、ねじれ剛性が向上しています。また、V-JOINTαによって、ジョイント部には高強度素材のナノアロイが使用されています。これにより、ジョイント部が薄くなり、ブランク全体が細くなることで、振り抜きの良さと操作性が向上しています。
次に、オーバーゼアEXは軽く感度の高いガイドを特長としています。AGS_castシステムにより、通常のチタンと比較して約3倍の剛性を実現しています。また、チタンよりも軽量であり、ブランクに当たりや水中の情報がより繊細に伝わるようになっています。
まとめ
夏はヒラメの釣果が落ちる一方で、サーフエリアでは他の魚種が活発になります。特に青物の釣りが好調になる季節です。ブリやカンパチなど、イワシの群れを追って岸近くまで来るため、サーフからでも十分に狙えるチャンスが増えます。さらに、クロダイ(チヌ)やタイ類の活性も向上するため、初夏には真鯛をサーフエリアで釣り上げることも珍しくありません。