サーフでの潮の読み方|大潮・小潮と潮見表の見方をわかりやすく解説
「今日は大潮だから釣れる」という話、よく聞きますよね。でも実際に大潮の日に行ってみたら、まったく反応がなかった経験も同じくらいあると思います。
潮って、分かったようで分からないまま何となく見ている人がけっこう多いところです。この記事では、潮見表のどこを見て、何を判断すればいいのかを、サーフの釣行前チェックに使える形で整理します。
結論:潮回りより「動いているか」を見る

先に一番大事なことを言ってしまうと、大潮か小潮かという潮回りの名前より、その時間に潮が動いているかどうかのほうが釣果に効きます。
大潮でも潮止まりの時間帯は反応が止まりますし、小潮でも動き始めのタイミングならチャンスは十分あります。潮見表を見るときは、まず「自分が行ける時間に潮が動いているか」を確認してください。
潮回りの基本|大潮・中潮・小潮・長潮・若潮
潮の満ち引きは月と太陽の引力で起きます。月の満ち欠けに合わせて、だいたい15日周期で潮回りが変わっていきます。
| 潮回り | 干満差 | 釣りへの影響 |
|---|---|---|
| 大潮 | 最大 | 流れが強い。時合いが分かりやすい反面、荒れやすい |
| 中潮 | やや大きい | 大潮に次いで動く。実は一番釣りやすいという声も多い |
| 小潮 | 小さい | 流れが緩い。じっくり攻める釣りになる |
| 長潮 | 最小 | ほとんど動かない。厳しい日が多い |
| 若潮 | 小→大へ | 長潮の翌日。ここから再び大きくなっていく |
順番は「大潮→中潮→小潮→長潮→若潮→中潮→大潮」と繰り返します。新月と満月のころが大潮、半月のころが小潮、と覚えておくとイメージしやすいです。
釣り人の間で人気が高いのは大潮と中潮です。ただし大潮は流れが速すぎてルアーが流される、波が高くなりやすい、といったデメリットもあるので、中潮あたりが一番バランスがいいと感じている人は多いと思います。
潮見表のどこを見るか
潮見表にはいろいろ書いてありますが、サーフの釣行前に見るのは次の3つで十分です。
- 満潮・干潮の時刻:自分が行ける時間が、その前後どこに当たるか
- 潮位の数字:満潮と干潮の差が何cmあるか。差が大きいほどよく動く
- 潮回りの名前:大潮か小潮か。ただし優先度は上の2つより下
たとえば「満潮5:00/干潮11:00」という日に朝マヅメを狙うなら、5:00の満潮から下げ始める時間帯にちょうど重なることになります。この重なり方を見るのが目的です。

狙い目は「動き出しから2時間」
よく言われるのが、満潮・干潮の前後1〜2時間が動く、という話です。実際、止まっていた潮が動き始めるタイミングでスイッチが入ることは多いです。
逆に、満潮ちょうど・干潮ちょうどの潮止まりは流れが緩んで反応が落ちやすい時間帯です。ここで粘るより、移動や休憩に充てたほうが効率的だったりします。
上げと下げ、どちらを狙う?
これは場所によって変わるので、一概にどちらとは言えません。ただ傾向としてはこう整理できます。
| 特徴 | 向いている場所 | |
|---|---|---|
| 上げ潮 | 水位が上がり、魚が浅場に入ってくる | 遠浅のサーフ。届く範囲に魚が入ってくる |
| 下げ潮 | 水が沖に出る。流れが効いてベイトが流される | 河口周り、離岸流がはっきりしている場所 |
遠浅の浜だと、干潮時は魚のいる水深まで届かないことがあります。その場合は上げ潮の後半から満潮前後が本命です。逆に急深の浜なら潮位の影響を受けにくいので、上げ下げより「動いている時間」で選ぶほうが素直です。
私は正直上げ潮の方が釣果がいいです。
自分の通う浜がどちらのタイプかは、干潮時に一度歩いてみると分かります。地形の見方はサーフの地形の読み方にまとめてあるので、あわせてどうぞ。
マヅメと潮が重なる日が本命
ここが実戦で一番大事なところです。
朝マヅメや夕マヅメは、それ自体が好条件の時間帯です。そこに潮が動くタイミングが重なる日が、その週で一番期待できる日になります。
- 朝マヅメ(5:00〜7:00)に潮が動いている → 最優先で行く日
- マヅメと潮止まりが重なっている → 期待値は下がる。別の日を検討
- 日中に潮がよく動く → 濁りがあれば日中でもチャンスあり
1週間分の潮見表を見て、マヅメと潮の動きが重なる日を先に押さえておく。この段取りだけで釣行の質が変わります。時間の組み立て方そのものはサーフの朝マヅメ攻略を見てみてください。
注意|潮が効かない海もある
ここは意外と知られていないところなのですが、日本海側は干満差が非常に小さいです。太平洋側が2m前後動くのに対して、日本海側は0.4m程度しかありません。
つまり日本海側では、そもそも「潮の時合い」という考え方があまり機能しません。代わりに風・波・濁り・河川の増水を読む釣りになります。詳しくは【新潟】サーフおすすめポイント6選に書きましたが、エリアによって見るべき指標が変わるということは知っておいて損はないです。
遠州灘のような太平洋側の外洋サーフは、潮がしっかり効くエリアです。だからこそ潮見表を見る価値があります。
潮以外の条件も必ずセットで見る
潮だけで判断すると、たいてい外します。実際の釣行判断では、次の順番で見るのが現実的です。
- ①安全に行けるか:波の高さと周期、風。ここで無理なら潮がどうでも中止
- ②濁りはどうか:茶色い濁りなら回復待ち
- ③マヅメと潮が重なるか:ここで初めて潮見表を見る
- ④ベイトはいるか:現場に着いてから確認
①の判断基準はサーフ釣行の波・風予報の見方にまとめました。潮は「行くと決めた日の、何時に竿を出すか」を決めるための情報だと考えると、優先順位を間違えずに済みます。
よくある質問
Q. 大潮の日は絶対に釣れますか?
そんなことはありません。大潮は流れが強くなるぶん、ルアーが流されて操作しづらくなる、波が高くなりやすい、といったマイナス面もあります。「大潮だから行く」ではなく「動く時間に竿を出せるから行く」と考えるほうが実態に合っています。
Q. 潮見表はどこで見ればいいですか?
気象庁の潮位表や、釣り向けの潮見表アプリで十分です。大事なのは自分の釣り場に一番近い観測地点を選ぶこと。離れた地点だと時刻が数十分ずれることがあります。
Q. 潮位が何cm以上あればいい、という基準はありますか?
浜によって違うので、数字の基準を決めるのは難しいです。それより自分の浜で釣れた日の潮位をメモしておくほうが確実です。何回か記録すると、自分のポイントの「効く潮位」が見えてきます。
まとめ
- 潮回りの名前より、その時間に潮が動いているかを見る
- 潮見表で見るのは「満干の時刻」「潮位の差」「潮回り」の3つ
- 狙い目は動き出しから1〜2時間。潮止まりは休憩に充てる
- 遠浅の浜は上げ潮、急深の浜は潮位より流れ
- マヅメと潮の動きが重なる日を先に押さえる
- 日本海側は干満差0.4m程度で潮の時合いが使いにくい
- 安全・濁りの判断が先。潮は行く日を決めた後の情報
まずは次の1週間の潮見表を開いて、マヅメと潮が重なっている日を探してみてください。それだけで釣行のスケジュールの立て方が変わります。
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