【春イカ開幕】大型のアオリイカの狙い方!おすすめのエギも合わせて紹介!
ようやく春イカのシーズンの予感!
大型のアオリイカが狙えるよ!
春イカの季節がやってきました。エギンガーや釣りを始めたばかりの方々にとって、この時期は「キロアップ」として知られる大物イカを求めて活動する時期です。
しかし、春イカは釣り上げるのが難しいと言われています。動画や釣果アプリでキロアップのアオリイカの投稿が溢れています。初心者には釣るのは難しいのでしょうか?
今回は、春イカ釣りを釣るために攻略ポイントやおすすめルアーなどをいくつか紹介したいと思います。
春イカとは
春のアオリイカの特徴
春に狙えるアオリイカは、冬の間に産卵のため沖の深場で体力を蓄えていた親イカたちがいます。水温の上昇に合わせ、ひと潮ごとに岸近くの海藻が生えたエリアへと集結してきます。産卵前の親イカは活発に餌を取りますが、産卵後は捕食も少なくなるため、釣行のタイミングや場所選びが重要です。
成長したイカは警戒心も高く、簡単なシーズンではありませんが、ハマれば十分な数釣りも狙え、釣れれば良型も期待できます。
ロマンがある春イカ釣り
春のエギングでは、秋とは異なる特性があります。以下にその違いを見てみましょう。
【秋のエギング】
- 孵化して間もない小型のアオリイカが釣れる(100~500g)
- 比較的釣りやすい積極的な捕食行動
- 数釣りを楽しめる
【春のエギング】
- 産卵前後の大型アオリイカが釣れる(800g~3kg)
- 回遊中の個体は活性が高い
- 産卵行動に入った個体は警戒心が高く釣りづらい
春のエギングは、親イカを狙うため数釣りは期待できませんが、キロアップのアオリイカが釣れるチャンスがあります。大型アオリイカとのファイトは迫力があり、楽しいですよ。
一部の地域では4kg以上のアオリイカを狙うこともでき、非常にロマンのある釣りと言えます!
春イカの時期
春イカのシーズンは、3月から6月の初夏にかけてと言われています。春イカは産卵期に差し掛かると、水深10mくらいの藻場や固定物がある場所で産卵します。それを踏まえてよく考えてみてください。貴方が釣っているエリアには毎日のようにイカが産卵しにくるのでしょうか? アオリイカが爆釣するタイミングはおおよそ潮一回りで終わる可能性が高いということです。 そのため春イカの場合は特に場所選びが重要となります。
ここでいう場所というのは釣れるポイント一つにこだわるのではなく、釣れるポイントをいくつも持っておくということです。 釣り場が変わると、地形や潮の関係から産卵の時期がずれることが結構あるんです。 (車で3、40分離れるだけで変わったりします) 情報に関しては現地釣具店の方から仕入れてみたり、SNSやエギ.comさんの投稿を見て、釣れている方の情報をリサ―チする。 地道な作業ではありますが、これをやるかやらないかで結構違うものです。
地域差も大きい
春イカの時期は地域によってかなり差が出る特徴があります。暖かい地域ほど早く産卵が始まり、黒潮の影響を受けやすい地域では冬の2月頃から釣果が出始める場所もあります。逆に寒い地域では遅くなる傾向があります。また、内湾では梅雨前までズレ込むこともあります。
その他の目安になる情報
水温が18℃と言われてもピンと来ない人も多いでしょう。釣具店や釣り仲間からの情報や、アオリイカを狙う船の釣果情報、乗っ込みシーズンが似ているクロダイの釣果情報なども参考になります。
春イカの攻略法
春イカの時間帯
朝夕のマヅメ時が実績が高く、釣行の際にはマズメ時を狙うと良いでしょう。昼と夜では、警戒心が下がる夜の方が釣りやすい傾向にありますが、夜釣りでも釣り場の状況を確認するためには明るいうちから入ることが重要です。
また、潮の動きも重要で、潮が流れているタイミングではアオリイカの回遊に出会える可能性が高まります。
重要なポイント選びについて
春のアオリイカは基本的に、オス・メスのペアからなる数10匹の群れで行動します。産卵のためにシャローのウイード(藻場)エリアを意識しながら沿岸域を移動するため、狙うポイントは絞られてきます。
ディープでも釣れることはありますが、比較的岸近くまで接岸しているため、ホンダワラやアマモなどのウイードが茂っている堤防や藻場、テトラ帯、サーフなどが有望なポイントになります。底が砂地でも、産卵床となるウイードがある場所が良いポイントとなります。
イカが通るルートを想定する
秋シーズンのようにその場に居つくイカが少ないとされていますが、個体によっては藻に紛れて隠れていたりすることがあります。しかし、春イカは個体数が圧倒的に少ないため、結果として釣りづらいのは確かです。春イカを効率よく釣るためには、ポイントの特性を把握し、イカが通るルートを想定することが重要です。
- ポイント1: イカは水深40mくらいの場所で待機し、産卵を期に水深10m前後の場所にやってくる。釣り場の数百メートル以内にそのくらいの水深のエリアがあるかを確認しましょう。
- ポイント2: 産卵床となる海藻類や障害物があるかどうかを確認します。ホンダワラ、アマモ、ガラモなどの海藻類や、倒木、岩礁などがあるかをチェックしましょう。
- ポイント3: エサとなるベイトが集まりやすい地形であるか、潮通しが良い地形かを確認します。釣り場の潮流の特徴も考慮しましょう。その日の海の状態に合わせて釣り場のポイントを決め、取ったらタコ粘りもOKです。
潮の動きが活性化する日、水温が高い日を狙おう
潮の動きが活性化する大潮、中潮を狙う潮が大きく動くことで、プランクトンの動きやそれを食べるベイトフィッシュの動きが活発になり、結果として捕食するイカの動きが活発になることがあります。
また、回遊性があるイカですが、泳ぎはそこまで得意でない部類になります。 そのため、潮の流れに乗って岸までただりつくことが多くなり、結果としてイカと遭遇するチャンスが増えます。
ただし、自身が選んだポイントがもともと潮通しが良いエリアの場合、大潮が原因で潮の流れが速すぎるため小魚が寄りづらい環境になる場合があります。
そういった場合は、小魚がたまりやすい岩礁の裏や潮が割れている箇所を狙うのもよいです。
水温16℃を安定的に超える時期を狙う イカは水温が12℃以下になると死滅するという実験結果があり、越冬して岸近くの水温が15℃を超えてくる春先に、産卵のスイッチが入りオスとメスがペアになって産卵しに来ます。
ただし、個体によっては7月に産卵するようなケースもまれにあるますので、16℃の時期を超えたらイカがいなくなるかというわけではないです。
この辺りも近くの釣具店やSNSなどをうまく活用して、情報を仕入れましょう!
初心者は藻場がおすすめ
アオリイカの好む海藻
アオリイカが好む海藻も重要です。特に春のエギングでは、以下の海藻がポイントとなります。
ホンダワラ
ホンダワラは水深10m以内の浅い岩場に生育しています。枝に気泡を持ち、海中で自立し成長する特徴があります。岩場や堤防の基礎石などにも見られます。
アマモ
アマモは水深数メートル以下の砂地に生育しています。海中に生える細長い緑色の葉が特徴で、種子植物として増えます。港内やサーフなど身近な場所にも見られ、干潮時には草原のようになる場所もあります。
エギについて
エギの号数(サイズ)
春イカシーズンにおける基本的なエギの号数は3.5号(20g)を中心に使います。1キロ以上の大型を狙う場合には、4号〜4.5号のエギを選択することが効果的です。ただし、ウエイトが重くなるため、ロッドの適合ウエイトを確認してから使用しましょう。
潮の透明度や天候に応じたエギカラーの選択
エギのカラーは、布地の色と下地のテープの色の組み合わせで決まります。明るいエギカラーは朝や夕方のマヅメの時間帯に効果的です。潮の透明度が高い日にはナチュラル系の色も有効ですが、濁りのある日には派手なピンク系やオレンジ系が良いでしょう。雨の日や曇りの日、光量の少ない場面では、ピンク系やオレンジ系の布地に金の下地テープが安定した釣果をもたらします。
ケイムラ
もうひとつ重要なのが、エギの「ケイムラ」カラーです。ケイムラは紫外線によって青白く発光し、光量が少ないシチュエーションや光の届きにくい場所でもナチュラルに誘うことができます。警戒心を与えずに春イカを釣るためには、ケイムラカラーのエギが必須です。
アクション方法について
フォール(種類や使い方)
春イカ攻略に欠かせないのがフォールです。エギをシャクって沈めるだけでは春イカは釣れません。カーブフォールとフリーフォールの2つが基本です。
- カーブフォール:ラインテンションをかけながらフォールさせる方法。潮の流れが緩やかな場所や手前方向に向かう場所で使用します。
- フリーフォール:ラインテンションを緩めてエギにテンションをかけない方法。潮の流れに合わせてエギを自然に動かすことができるため、どんな場面でも使えます。ただし、エギのボトム着底を把握するのが難しいため、注意が必要です。
シャクリ方(強さや回数)
春イカは警戒心が強いため、激しいシャクリは効果的ではありません。優しくゆっくりと大きくエギを左右に動かすイメージで行います。3回から4回のシャクリが理想的で、1〜2m跳ね上げてフォールに移行させるのが効果的です。
ボトムステイ(長さ)
春イカ攻略の重要なポイントはボトムステイです。エギをシャクった後、ボトムに着底させてしばらく放置します。アオリイカはシャクったエギには反応しますが、ボトムに着底したエギには警戒心を持つため、時間差でアタリが出ることがあります。ボトムステイの時間は基本的に30秒を目安にしますが、場合によっては1分から3分程度行うことも有効です。
春エギングのタックル
ライン&リーダー
春エギングで使用するラインとリーダーは、通常のエギングと同じ太さで十分です。メインラインはPE0.6~0.8号、リーダーは2~2.5号が目安です。春のシャローエリアでの釣行では、根ズレのリスクを減らすためにフロートタイプのPEラインを使用することも考慮しましょう。
エギの号数(サイズ)
春のエギングでは、通常の3.5号に加えて4号のエギも効果的です。大型のイカは多くのエネルギーを必要とし、大きなベイトを好む傾向があるためです。ただし、適合号数以外のエギを使用する際は注意が必要です。ロッドの適合性を確認し、ロッド破損のリスクを避けるようにしましょう。
ロッド&リール
春エギングにおいては、エギの適合号数に4号が含まれるロッド(MまたはMH)を使用することが推奨されます。大型のアオリイカを狙う場合、パワーのあるタックルが望ましいですが、Mクラスのロッドや標準サイズのリールでも問題ありません。ただし、MLクラスのロッドでは4号のエギの使用が難しくなるため、初心者にはオススメされません。
エギングに関する新製品
エメラルダス アモラスジョイント
このエギは、ダイワのエメラルダスというエギング専用のブランドから発売されています。コンセプトとして、画期的なロッド、PEラインを主に扱えるリール、独創的なエギといったことを軸に開発しています。
そこから、日中エギングという新たなジャンルを確立して、ダイワの開発陣やテスター陣がエギングの楽しさと奥深さを追求して生まれた商品を販売しています。
マグQ タングステン
① 重心移動構造
エギは通常、頭の下にある重りでバランスが取られていますが、マグQ タングステンには内部にタングステン球が配置されています。これにより、キャスト時に球が後方に移動し、初速を失うことなく安定した姿勢で飛行します。驚くべき飛距離を実現し、ジャークを加えるとキレのあるダートを披露します。
② フィンの動きでアピール
通常のエギではフィンは流れに沿って静止しますが、マグQ タングステンはわずかな水流でも振動し、イカの捕食本能を刺激します。この特性により、活性の低い状況でも効果的にアピールします。
③ 根かかりしにくいフック
海藻の多いポイントでのエギングにおいては、フックに海藻が絡むことがよくあります。しかし、マグQ タングステンは根かかりを軽減する構造を持ち、底まで積極的に探ることが可能です。
④ 適したカラー展開
マグQ タングステンでは、適した状況に応じたカラー展開が提供されています。周囲の状況や環境に合わせて、最適なカラーを選択することができます。
セフィア クリンチ シャロー フラッシュブースト
セフィア クリンチ シャロー フラッシュブースト 3.5号は、アクション時にキレのあるダートとフォール時の安定性が特徴です。フラッシュブースト機能により、アクション時はもちろん、フォールしている時にもキラキラと反射してくれます。そのため、アクションだけでなく、光でもアオリイカにアピールできます。
まとめ
まったくの初心者でも場所やポイントを教えてもらうだけで、サクッと釣果を上げることができます。条件が重なれば、1キロや2キロオーバーの個体を釣り上げることも可能です。キロアップになると、イカとのやり取りも別物で楽しい体験となります。
春イカに挑戦するエギンガーは、ポイントを押さえて頑張ってください!釣果を楽しむための情報や経験が、より一層の魅力を引き出します。挑戦を通じて、新たな釣りの楽しみを見つけましょう!