【宮崎】サーフおすすめポイント7選|ヒラメとオオニベは真冬が本番

ミナギマン

今回は宮崎県のサーフフィッシングポイントを紹介します。

先に一番大事なことを書きます。宮崎はシーズンが本州と逆です。本州の太平洋側が「秋が本番」なのに対して、宮崎は真冬が本番。ここを間違えると、いい時期を丸ごと外します。

宮崎サーフの最大の特徴は「冬が本番」

宮崎のヒラメについて、現地の情報ではこう説明されています。

北西風が吹き、波が穏やかになる12月から翌年の2月半ばが、宮崎でのヒラメゲームのベストシーズン。

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理由が「魚の活性」ではなく「波が穏やかになるから」という点に注目してください。

宮崎の海岸は日向灘に面した東向きです。冬の北西風は陸から海へ吹くオフショアになるので、海面が凪ぎます。一方、茨城や静岡では冬の北西〜北東風がそのまま荒天要因になります。同じ風が、宮崎では釣りをさせてくれて、本州中部では釣りを止める。これがシーズンが逆転する理由です。

宮崎鹿島灘(茨城)
ヒラメのベスト12月〜2月半ば秋(9〜11月)
理由北西風で海が凪ぐからベイトが増えて活性が上がるから
冬の位置づけ本番数は落ちる

本州でシーズンが終わってから宮崎に行く、という組み立てが成立します。年間の釣行計画を立てるうえで、これはかなり大きい情報だと思います。

オオニベという特別な魚

宮崎サーフを語るうえで外せないのがオオニベです。

体長1.5m・重さ30kgに達する巨大魚で、宮崎県央のサーフでは「晩秋から冬の厳寒期に岸近くの浅瀬に近づく」とされています。ハイシーズンは11月後半〜1月いっぱい。上げ潮の朝マズメ、満潮前後が有効で、ベイトはグチ・アジ・イワシ。ヤズ(イナダ)の釣果が回遊の目安になるという現地の見方があります。

佐土原町の石崎浜は「150cmを超える大物もあがることがあります」と紹介されていて、2020年1月にはNHK「ドキュメント72時間」で「宮崎 ナゾの巨大魚を追え!」として放映されました。冬になると全国から釣り人が集まります。

ひとつ補足しておくと、「オオニベは宮崎でしか釣れない」という表現を見かけますが、これは正確ではありません。遠州灘サーフでもオオニベは釣れています。静岡の釣具店の釣果報告では、73〜88cmが上がり「メーターオーバーも多く上がっている」とされています。

正しくは「宮崎と遠州灘が、ショアからのオオニベの二大フィールド」です。遠州灘に通っている人にとっては、実はそこまで縁遠い魚ではありません。

宮崎の海岸について

宮崎県は約400kmにわたって海岸線が続きます。国交省の区分では、宮崎港と一ツ瀬川の間を「宮崎海岸」と総称し、一ツ葉海岸、住吉海岸、石崎浜、大炊田海岸などが含まれます。

この宮崎海岸は50年間で平均65m、最大94m侵食されており、養浜や突堤3基、埋設護岸などの対策が行われています。

河川の流入も多く、一ツ瀬川、小丸川、石崎川、清武川、大淀川、広渡川、方財川の各河口がサーフのポイントとして挙げられています。河口絡みが多いのは宮崎サーフの特徴です。

そしてサーフィンのメッカでもあります。木崎浜では2019年にISAワールドサーフィンゲームス世界選手権が開催され、日向市のお倉ヶ浜は市が「サーフィンの聖地」と呼んでいます。この点は後述しますが、釣り人としての立ち回りに直結します。

エリアごとの狙い分け

エリア主なターゲット地形の特徴
県北(日向・門川)サゴシ、カンパチが混じる遠浅が多い
県央(宮崎市・佐土原)オオニベ、ヒラメ比較的遠浅。沖のブレイクを狙う
県南(日南・串間)ヒラスズキ(砂ヒラ)リーフが絡む。パワフルなうねり

県央は「比較的遠浅の地形のため、満潮からの下げの時間帯か、干潮時に立ち込んで沖のブレイクを狙うといいだろう」とされています。県南ではナイトゲームでサラシと流れを使ったヒラスズキ狙いが成立します。

ポイント比較

ポイント市町駐車場トイレ備考
お倉ヶ浜日向市無料305台あり県が離岸流の警告看板を設置
金ヶ浜日向市なし(公式記載)あり駐車場所は事前確認必須
伊倉浜川南町50台ありまき餌釣り禁止区域内
サンビーチ一ツ葉宮崎市多数・5:00〜22:00あり人工ビーチ。波が静か
石崎浜宮崎市佐土原町不明不明オオニベで全国的に有名
木崎浜宮崎市約300台あり空港から車で約10〜15分
恋ヶ浦串間市3台・無料あり県最南端。空港から約1時間20分

遠征1回目なら木崎浜かサンビーチ一ツ葉です。宮崎空港から近く、駐車場もトイレも確実。ただしどちらもサーファーが非常に多い浜なので、時間帯と立ち位置に配慮が必要です。

オオニベ本命なら石崎浜ですが、駐車場・トイレの公的な情報が見つかりませんでした。シーズン中は釣り人が非常に多いことも分かっているので、早着と現地確認を前提にしてください。

お倉ヶ浜(小倉ヶ浜)/日向市

日向市が「サーフィンの聖地」と呼ぶ浜です。南北4kmにわたって続き、砂浜の奥行きは約150〜230m。「年間を通じて多種多様で豊富な波」があり、国内トップクラスの波質とされています。

駐車場は無料305台(身障者用2台)、多目的トイレ完備。有料の温水シャワー(200円)もあります。アクセスは東九州自動車道の日向ICから約5〜10分。

【重要】宮崎県が離岸流の警告看板を設置している3海岸の1つです(他は伊比井海岸、伊勢ヶ浜海岸)。県がわざわざ看板を立てているということの意味を、軽く見ないでください。

なお釣果に関する具体的な情報は今回確認できませんでした。県北エリアは遠浅地形が多いとされています。

金ヶ浜/日向市

お倉ヶ浜の近くにある、南国感のあるサーフスポットです。トイレは完備、温水シャワー200円、更衣室とコインロッカーもあります。

ただし、県の観光サイトの駐車場欄は「なし」と記載されています。実際には周辺に停められる場所がある可能性はありますが、公的情報上は「なし」です。遠征でここを本命にするなら、駐車場所を必ず事前に確認してください。

アクセスはJR日向市駅から車で約18分、日向ICから約10分。問い合わせは日向市観光交流課(0982-66-1026)。

伊倉浜/川南町

約3ヘクタールの町営公園に隣接する浜です。駐車場は50台(海が一望できるスペース)、トイレあり、温水シャワーは5分100円、水シャワーは無料。施設の利用時間は午前8時30分〜午後10時です。JR川南駅から徒歩5分と、電車でも行けます。

【最重要】この海域は「まき餌釣り禁止」の対象区域です。宮崎海区漁業調整委員会の指示により、都農町〜新富町の間の海域では、令和8年1月1日から令和12年12月31日までまき餌釣りが禁止されています。ルアーのみの釣りは直接の対象外と解されますが、コマセを併用する釣りはできません。

また川南町の公式サイトは、サーフィン利用について「ローカルルールが存在するため、事前に地元サーファーやサーフショップで確認が必要」と明記しています。町が公式に書いているということは、それだけ実態があるということです。

サンビーチ一ツ葉/宮崎市

みやざき臨海公園内にある県内唯一の人工ビーチで、宮崎市の公式サイトは「波が静か」と紹介しています。南ビーチと北ビーチに分かれています。

駐車場は南ビーチ258台、北ビーチ161台ほか多数。トイレ・シャワー棟も整備されています。

【注意】駐車場の開閉時間は5:00〜22:00です。夜明け前の入釣や、夜通しのナイトゲームには使えません。宮崎のオオニベは朝マズメが有効とされているので、冬場の日の出が遅い時期でないと朝マズメに間に合わない可能性があります。ここは計算に入れておいてください。

なお「波が静かな人工ビーチ」という性格上、サーフフィッシングの本命かどうかは判断が分かれるところです。初日の様子見や、荒天時の逃げ場として考えるのが現実的かもしれません。

石崎浜/宮崎市佐土原町

宮崎サーフの代名詞と言っていいポイントです。オオニベ釣り・ヒラメ釣りのスポットとして全国的に有名で、150cmを超えるオオニベ、70cmを超える座布団ヒラメの実績が紹介されています。

2020年1月にNHK「ドキュメント72時間」で放映されて以降、冬季には全国から釣り人が集まります。裏を返せばシーズン中は非常に混雑するということです。

県央エリアは比較的遠浅なので、満潮からの下げ、または干潮時に立ち込んで沖のブレイクを狙うのが基本とされています。

駐車場・トイレについては、公的な情報が見つかりませんでした。これだけ有名な釣り場なのに、です。訪問前に現地の最新情報を集めてください。

【注意】宮崎海岸に整備された突堤3基は、国交省が「立ち入り禁止」と明記しています(落下や石の隙間への足挟まりの危険)。突堤には乗らず、砂浜から狙ってください。

木崎浜/宮崎市

南北に約2km続く広いビーチで、干潮時にはさらに砂浜が広がります。場所によって波の割れ方やサイズが違うのが特徴です。

宮崎空港から車で約10〜15分。JR宮崎駅から約25分、宮崎ICから約13分。遠征の初日・最終日に組み込みやすい立地です。駐車場は約300台、トイレあり。サーフィンセンターに温水シャワー(200円)もあります。

【最大の注意点】2019年にISAワールドサーフィンゲームス世界選手権が開催された、世界レベルのサーフスポットです。宮崎市の情報では、オフショアの波が午前9時ごろまで狙い目とされています。つまり朝マズメの時間帯とサーファーの時間帯が完全に重なります。

ここで釣りをするなら、サーファーがいない場所を選ぶ、あるいは日中〜夕方にずらすといった判断が必要です。地元サーファーによるビーチクリーン活動も定期的に行われている浜です。敬意を持って入りましょう。

恋ヶ浦/串間市

宮崎県の最南端にあるポイントです。「年間を通して良い波の日が多く、宮崎の中でも透明度が高い美しい海」とされています。

【注意】駐車場はわずか3台(無料)です。トイレと水シャワーは完備。宮崎空港から車で約1時間20分、日南東郷ICから約50分と、アクセスも最も遠いポイントです。

県の観光サイトは南部エリアについて「パワフルなうねりと高難度リーフポイント」とし、「初心者の方は場所をよく吟味する必要」「予めサーフショップでの情報収集が必要」と記載しています。リーフ(岩礁)が絡むので、他のサーフと同じ感覚では入れません。

県南はヒラスズキ(砂ヒラ)が狙えるエリアです。ある程度サーフに慣れてから挑戦するのが現実的だと思います。

ルール:宮崎は「使える漁具」が決まっています

宮崎県の遊漁ルールで、サーフフィッシングに関わるものを挙げます。

  • 使える漁具は竿釣、手釣、たも網、さで網、投網、やす、は具、徒手採捕に限定
  • 空釣り(ひっかけ釣り)は禁止
  • あぶらえさの利用は県内全海域で禁止
  • バクダン釣漁具の使用も県内全海域で禁止
  • 都農町〜新富町の間の海域はまき餌釣り禁止(令和8年1月1日〜令和12年12月31日)

採捕禁止サイズで関係しそうなのは、ぶり(もじゃこ)15cm以下、ぼら10cm以下、カサゴ18cm以下あたりです。

まき餌禁止の委員会指示は2026年1月から始まったばかりで、有効期間も2030年末までと現在進行形のルールです。伊倉浜・蚊口浜を含むエリアが対象なので、コマセを使う予定があるなら県の漁業管理課(0985-26-7146)に確認してください。

安全情報

離岸流:県が警告看板を立てている3海岸

宮崎県は、離岸流について「外洋に面している、遠浅で海岸線が長い砂浜などに発生しやすい」とし、宮崎県は外洋に面しているため「多くの箇所で離岸流が発生していると考えられます」としています。流速は毎秒2mに達する場合もあるとのことです。

そして警告看板を設置している3海岸が明示されています。

  • 伊比井海岸
  • 伊勢ヶ浜海岸
  • 小倉ヶ浜海岸(お倉ヶ浜)

対処法は他エリアと同じで、「落ち着いて海岸と平行に泳いで離岸流から脱出する」です。岸に向かって泳ぐのが最悪の選択です。

河口の「崩れ砂」に注意

これは宮崎県が特に挙げている危険で、他ではあまり見かけません。

河口付近では、水流によって砂が垂直に切られ、崩れやすくなっていることがあります。宮崎サーフは河口絡みのポイントが多いので、これは実務的にかなり重要です。河口の際に立つときは、足元の砂が崩れる前提で立ち位置を選んでください。

県はほかに、消波ブロック周辺の洗掘による空洞・陥没、遠浅でも途中から急深に変わる地形、強風による高波を挙げ、ライフジャケットを「川や海のシートベルト」と位置づけて着用を求めています。

夏のカツオノエボシ

2025年7月25日から、宮崎市の青島海水浴場でカツオノエボシ・ギンカクラゲの漂着が確認され、7月25日〜29日の間に約30件の被害が報告されました。

重要なのは次の2点です。

  • 死んでいても毒が残っています。浜に打ち上がっているものも絶対に触らない
  • 刺されたら真水で洗わないでください。刺胞が刺激されて悪化します

ウェーディング中に触手が絡むと厄介です。夏場は長袖・長ズボンで肌の露出を減らすのが基本になります。

なおハブクラゲについては、宮崎での分布を示す情報は確認できませんでした。沖縄の情報をそのまま宮崎に当てはめるのは適切ではないので、ここは断定を避けます。

サーファーとの共存

宮崎はサーフィンの中心地です。川南町の公式サイトが「ローカルルールが存在する」と明記し、県の観光サイトも「サーフショップでの情報収集が必要」と書いているほどです。

釣り人向けの公式なガイドラインは見つかりませんでしたが、複数の自治体が事前確認を求めている以上、初めての浜では地元のサーフショップや釣具店で一声かけておくのが賢明です。

遠征の実務情報

  • 空港:宮崎ブーゲンビリア空港。JR宮崎空港駅が直結(朝6時〜夜21時運行)
  • レンタカーはほぼ必須。県北(日向)と県南(串間)で片道1時間以上離れています
  • 釣具店:釣具のポイント宮崎住吉店(宮崎市島之内7020/0985-39-3271/月〜土10:00-20:00、日祝10:00-19:00、定休日なし)
  • 空港から木崎浜まで約10〜15分、恋ヶ浦まで約1時間20分

現地ではタックルショップの釣果情報をこまめにチェックすることが推奨されています。オオニベは回遊次第なので、情報の鮮度がそのまま釣果に直結します。

タックルの目安

オオニベを視野に入れるかどうかで大きく変わります。

項目ヒラメ狙いオオニベも視野に
ロッド10〜11ft ML〜M11ft以上 MH〜H
リール4000番5000〜6000番
PEライン1.0〜1.2号2.0〜3.0号
リーダーフロロ20〜30lbフロロ40〜60lb
ルアー30〜40gのジグ・ミノー大型ミノー、重量級ジグ

1.5m・30kgクラスが本当に来る釣りです。ヒラメ用タックルで掛けても、まず獲れません。オオニベを本気で狙うなら、ラインシステムから組み直してください。

ラインの考え方はPEラインとリーダーの選び方PEライン×ショックリーダー早見表を参考にしてください。ロッドは初心者向けサーフロッドおすすめ9選、装備全体はサーフフィッシングの装備完全版にまとめています。

大物を持ち帰るなら【ランガンクーラー】サーフで釣った魚をキープするおすすめ方法もどうぞ。

まとめ

  • 宮崎はシーズンが本州と逆。ヒラメは12月〜2月半ばが本番
  • 理由は「北西風が陸から吹いて海が凪ぐから」
  • オオニベは11月後半〜1月がハイシーズン。1.5m・30kgに達する
  • オオニベは宮崎だけの魚ではない。遠州灘との二大フィールド
  • 遠征1回目は木崎浜かサンビーチ一ツ葉。オオニベ本命なら石崎浜
  • 金ヶ浜は駐車場「なし」、恋ヶ浦は3台。駐車場所の事前確認は必須
  • サンビーチ一ツ葉の駐車場は5:00〜22:00。夜明け前は入れない
  • お倉ヶ浜は県が離岸流の警告看板を設置した3海岸の1つ
  • 河口の「崩れ砂」に注意。宮崎県が特記している危険
  • 夏はカツオノエボシ。刺されても真水で洗わない

本州のサーフが終わってから始まるフィールド、というのが宮崎の一番の価値だと思います。年間を通して竿を出したい人にとって、冬の宮崎は現実的な選択肢です。

他エリアのポイントは【茨城】鹿島灘サーフおすすめポイント6選【マル秘】田原サーフおすすめポイントまとめ【マル秘】豊橋サーフおすすめポイントまとめにまとめています。ヒラメの生態は【初心者サーフ講座 ヒラメ編①】ヒラメの生態を知るからどうぞ。

ABOUT ME
ミナギマン
ミナギマン
遠州灘サーフアングラー
1994年生まれ。出身は兵庫県で海を求めて静岡県磐田市に移住してきました。サーフフィッシングを楽しんでいる遠州灘サーフアングラーです。YouTubeでも活動しており、伊良湖から磐田までをフィールドとしています。
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