【茨城】鹿島灘サーフおすすめポイント6選|ヒラメ・青物が狙える釣り場を解説
今回は茨城県の鹿島灘サーフのおすすめポイントを紹介していきます。
普段このブログでは遠州灘サーフを扱っていますが、関東圏でサーフフィッシングをするなら鹿島灘は外せないエリアです。しかも遠州灘とは地形の成り立ちがまったく違うので、遠州灘と同じ感覚で入ると戸惑います。そのあたりも含めて解説していきます。
鹿島灘サーフとは
鹿島灘は、茨城県の大洗町から南は神栖市の波崎まで、約70kmにわたって続く太平洋に面した砂浜です。県内屈指のヒラメ・マゴチのフィールドで、夏から秋にかけてはイナダやワカシといった青物も接岸します。
遠州灘と共通しているのは、外洋に面していて潮通しが良く、遠浅の砂浜が延々と続くという点です。ヒラメ・マゴチ・青物・シーバスというターゲットの顔ぶれもよく似ています。
ただし、決定的に違うところがあります。ヘッドランドの存在です。
ヘッドランドが鹿島灘の地形をつくっている
鹿島灘の海岸線には、砂浜から沖に向かってT字型に突き出した人工の岬が等間隔で並んでいます。これがヘッドランド(人工岬)です。砂浜が波で削られて痩せていくのを防ぐために造られた海岸保全施設で、鹿島灘の景色といえばこれ、というくらい象徴的な構造物です。
釣り人にとって重要なのは、このヘッドランドが潮の流れを強制的に変えているという点です。
- ヘッドランドにぶつかった潮が沖へ払い出す
- その払い出しが砂を掘り、深い溝(ミオ筋)ができる
- ヘッドランドとヘッドランドの間に、岸と平行に走る強い流れが生まれる
この岸と平行に走る流れを、地元では「横よぶ」と呼びます。鹿島灘攻略のカギはこの横よぶで、横よぶが強く掘れている場所や、流れが反転している場所にベイトが溜まり、ヒラメや青物が着きます。
遠州灘は基本的に一直線の砂浜で、離岸流やブレイクを自分で探し出す釣りです。それに対して鹿島灘は、ヘッドランドという目印があるぶん地形変化を読みやすい。ここが初めて入る人にとって一番ありがたい違いだと思います。
【重要】ヘッドランドの上には絶対に乗らないでください
ポイント紹介の前に、これだけは先に書かせてください。
茨城県は、ヘッドランド周辺を立入禁止・遊泳禁止としています。実際に県のサイトでは、ヘッドランド周辺で発生する離岸流について次のように注意喚起されています。
離岸流の流速は秒速約2メートル。一流のオリンピック選手でも流されてしまう。
茨城県「水難事故の防止について」より
秒速2mというのは、クロールの世界記録レベルの速さです。逆らって泳いで戻ることは物理的に不可能だと思ってください。しかも離岸流は、海面が穏やかに見える日でも発生します。
加えて、鹿島港や波崎漁港の防波堤は釣り禁止です。県は「立入禁止の防波堤等へ進入した釣り人の転落事故が後を絶たない」として、警察・海上保安庁と連携したパトロールを行っています。ゲートを乗り越えて入るのは不法行為にあたります。
ではどうするか。答えはシンプルで、砂浜からヘッドランド周りの地形変化を狙うだけで十分です。
ヘッドランドの上に立たなくても、根元から少し離れた砂浜に立てば、払い出しの流れにも横よぶにもルアーは届きます。むしろ構造物の上から真下を撃つより、砂浜から流れの筋をなぞるほうが釣れます。危険を冒す釣り方のメリットは、正直ほとんどありません。
この記事で紹介するポイントは、すべて砂浜側から釣ることを前提にしています。
鹿島灘サーフのポイント比較
先に一覧で見ておきましょう。北から南の順に並べています。
| ポイント | 市町村 | 主なターゲット | 駐車場 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 大洗海岸 | 大洗町 | ヒラメ・マゴチ | あり | 大型ヒラメを狙いたい人 |
| 大竹海岸 | 鉾田市 | ヒラメ・マゴチ | あり(時間制限に注意) | ヒラメ本命の人 |
| 玉田海岸 | 鉾田市 | 青物・ヒラメ | 周辺に点在 | 夏〜秋の青物狙い |
| 青塚海岸 | 鹿嶋市 | 青物・ヒラメ | 周辺に点在 | ショアジギングをやりたい人 |
| 日川浜海岸 | 神栖市 | ヒラメ・キス・イシモチ | 無料・約600台 | 初めて鹿島灘に来る人 |
| 波崎海岸 | 神栖市 | 青物・ヒラメ・キス | あり | ランガンしたい人 |
初めて鹿島灘に入るなら日川浜がおすすめです。無料駐車場が600台規模で、トイレも完備。まず「鹿島灘のサーフとはこういう海か」を掴むのに向いています。
大洗海岸(大洗サンビーチ周辺)
鹿島灘の最北エリアにあたるのが大洗海岸です。茨城県のなかでも有数のヒラメ・マゴチのポイントとして知られていて、70cmを超える大型ヒラメの実績があるエリアです。
大洗が強い理由は、少し北に那珂川の河口があることです。河川から流れ込む水に栄養とベイトが集まり、それを追ってフィッシュイーターが寄ってきます。ヒラメだけでなくシーバスの魚影も濃いエリアです。
観光地でもあるのでアクセスは良く、食事や買い物に困らないのも遠征組にはありがたいところ。ただし人も多いので、朝マズメの早い時間に入るのが基本になります。
なお海水浴場として開設されている期間は、遊泳区域での釣りができません。夏場に行く場合は必ず現地の掲示を確認してください。
大竹海岸(鉾田市)
「ヒラメ釣りのメッカ」と呼ばれているのが、鉾田市の大竹海岸です。鹿島灘でヒラメを本命にするなら、まずここの名前が挙がります。
ヒラメ・マゴチ・シーバスは通年で狙え、夏はシロギス、秋はイシモチ、冬はカレイと、餌釣りでも一年中楽しめるのが特徴です。ウェーディングでヒラメを狙うスタイルが主流のエリアでもあります。
駐車場の時間に注意
ひとつ大事な注意点があります。市営の海水浴場駐車場は9時〜16時の運用で、時間外はゲートが施錠されることがあります。約600台と規模は大きいのですが、朝マズメを狙うアングラーにとっては使えない時間帯です。
夜明け前に入りたい場合は、停められる場所を事前に確認してから出発してください。着いてから駐車場所を探して時合いを逃す、というのが遠征でいちばんもったいないパターンです。
アカエイに注意
ウェーディングをするならアカエイへの警戒が必須です。砂に潜っているので気づかず踏むと、尾の毒棘に刺されます。刺されると激痛で、病院送りになることも珍しくありません。
対策はシンプルで、足を上げずに砂の上を滑らせて歩く(すり足)こと。これだけでエイを踏み抜く確率が大きく下がります。
玉田海岸(鉾田市)
鹿島灘を代表するサーフのひとつが玉田海岸です。夏から秋にかけて、イナダ・ワカシ・ショゴといった青物が接岸します。
ヒラメ・マゴチ・シロギス・カレイも狙えるので、狙いを絞らずに入っても何かしら反応が得られるエリアです。ショアジギングはもちろん、カゴ釣りや泳がせ釣りをしている人もいます。
青物を狙うなら朝マズメ一択と考えていいです。日が高くなると一気に反応が落ちます。ルアーの選び方は【攻略】遠州灘サーフで青物を狙う時のルアーを選ぶポイントの考え方がそのまま応用できます。
青塚海岸(鹿嶋市)
鹿嶋市の青塚海岸は、「鹿島灘サーフ屈指の青物ポイント」と評されるエリアです。イナダ・ショゴに加えて、ヒラメ・マゴチも狙えます。
ここはメタルジグやプラグを使ったショアジギングが中心。飛距離を出して広く探る釣りになるので、ロッドは10ft前後のMH〜Hクラスがあると安心です。
青物が入っているかどうかは、鳥の動きを見るのが一番早いです。鳥が水面に突っ込んでいれば、ベイトが追われている証拠。浜に着いたらまず竿を出さずに、5分間海と空を見る。これだけで無駄なキャストが減ります。
日川浜海岸(神栖市)
初めて鹿島灘に来るなら、まずここです。
日川浜海水浴場には約600台の無料駐車場があり、公衆トイレも併設されています。遠征で一番ストレスになるのが駐車とトイレなので、この2つが揃っているのは大きな安心材料です。
釣り場は大きく2つに分かれます。
- 海水浴場のサーフ:遠浅で海底は砂地。根がかりがほとんどないので、初めてのエリアでもルアーをロストしにくい
- 北側の防波堤:全長約180m。外海側はテトラ帯で完全に上級者向け
狙えるのはシロギス、イシモチ、ヒラメ、マゴチ、シーバス、クロダイ、カサゴなど。ルアーでも餌でも成立するので、家族や仲間と行っても退屈しません。
遠浅なぶん飛距離が必要になるのが唯一の難点です。ヒラメを狙うなら、しっかり飛ぶルアーを用意していってください。サーフルアーおすすめランキング14選とジグパラサーフのインプレが参考になります。
ルールの確認を
- 海水浴シーズン(7月上旬〜8月下旬の9時〜16時)は釣り禁止
- 撒き餌および集魚灯は禁止
- 波が高い日の防波堤への立ち入りは厳禁
ルールを守れる釣り場は残ります。守られない釣り場から順に閉鎖されていくので、ここは全員で守っていきましょう。
波崎海岸(神栖市)
鹿島灘の最南端、利根川河口に近いのが波崎海岸です。ヘッドランドが連続して並ぶエリアで、その周辺は水深もあって魚影が濃いことで知られています。
イナダ・ショゴ・サバといった青物に加え、ヒラメ、キス、カレイと魚種は豊富。潮が集まる場所なので青物の通り道になりやすいのが強みです。
ヘッドランドが等間隔で並んでいるということは、地形変化のセットが何セットも用意されているということでもあります。1か所で粘るより、車で移動しながらランガンするのが向いているエリアです。
繰り返しになりますが、ヘッドランドの上には乗らないでください。砂浜から払い出しの流れを狙うだけで十分に釣りは成立します。また、波崎漁港の防波堤は釣り禁止です。
鹿島灘で使うタックルの目安
遠浅で飛距離が必要、かつヒラメも青物も混じる。この条件を踏まえると、こんな組み合わせが無難です。
| 項目 | ヒラメ・マゴチ狙い | 青物狙い |
|---|---|---|
| ロッド | 9.6〜10.6ft ML | 10〜11ft MH〜H |
| リール | 4000番 | 4000〜5000番 |
| PEライン | 1.0〜1.2号 | 1.5〜2.0号 |
| リーダー | フロロ20〜30lb | フロロ30〜40lb |
| ルアー | 30〜40gのジグ・ミノー・ワーム | 40〜60gのメタルジグ |
ロッド選びは初心者向けサーフロッドおすすめ9選、リールはサーフフィッシング用リールの選び方、ラインはPEラインとリーダーの選び方を参考にしてください。
ウェーディングをするならサーフ用ウェーダーおすすめ7選を、暗いうちから入るならサーフで使うおすすめヘッドライトもあわせてどうぞ。装備の全体像はサーフフィッシングの装備完全版にまとめています。
釣った魚の持ち帰り方は【ランガンクーラー】サーフで釣った魚をキープするおすすめ方法をどうぞ。夏場は特に、締めて冷やすまでのスピードで味が変わります。
遠州灘との違いをもう一度整理すると
| 鹿島灘サーフ | 遠州灘サーフ | |
|---|---|---|
| 海岸線 | 約70km(大洗〜波崎) | 100km超(御前崎〜渥美半島) |
| 地形 | ヘッドランドで区切られる | ほぼ一直線 |
| ポイントの探し方 | ヘッドランドが目印になる | 離岸流・ブレイクを自力で探す |
| 攻略のキモ | 横よぶ | 離岸流とかけ上がり |
| 青物のサイズ | イナダ・ワカシ中心 | ブリクラスも出る |
ざっくり言うと、鹿島灘はポイントが読みやすく、遠州灘はサイズが出るという違いです。どちらが優れているという話ではなく、性格が違います。
遠州灘のポイントについては【マル秘】田原サーフおすすめポイントまとめと【マル秘】豊橋サーフおすすめポイントまとめにまとめてあるので、両方行ける人はぜひ比べてみてください。
まとめ
- 鹿島灘は大洗〜波崎の約70km。ヒラメ・マゴチ・青物のフィールド
- ヘッドランドが地形をつくっているのが最大の特徴。カギは「横よぶ」
- ヘッドランドの上には乗らない。県が立入禁止・遊泳禁止としている
- 砂浜から流れの筋を狙えば十分に釣れる
- 初めてなら日川浜。無料駐車場600台とトイレ完備
- ヒラメ本命なら大竹海岸。ただし駐車場の時間に注意
- 青物なら玉田・青塚・波崎。朝マズメ勝負
関東からアクセスしやすく、それでいて本格的なサーフゲームが成立するエリアです。ヒラメのシーズンに入ったら、ぜひ足を運んでみてください。
秋のサーフの狙い方は秋のサーフゲーム攻略法を徹底解説、ヒラメの生態から知りたい人は【初心者サーフ講座 ヒラメ編①】ヒラメの生態を知るから読んでみてください。

