【DUO】ビーチウォーカー フリッパー iTMB33がすごい!|既存フリッパーとの違いをスペックから読む

ミナギマン

DUOからビーチウォーカー フリッパー iTMB33が2026年9月に発売予定とのことです。堀田光哉さん監修の新作ブレードジグですね。

この記事は実物を触る前に書いています。実釣インプレではなく、公開されているスペックと、私が今使っているフリッパーの感覚から「たぶんこうなるだろう」を書いたものです。発売後に使ったら、改めて書き足すつもりです。

ただ、スペックを並べてみるとこのルアーが何を狙って作られたかはかなりはっきり見えます。そこを中心に見ていきます。

スペック

項目スペック
全長59mm
重さ33g
価格2,310円(税込)
フックフロント #7/リア ブレード #6
リング#2.5
カラー全12色(ボディカラーに合わせてゴールド/シルバーのブレード)
発売2026年9月予定
監修堀田光哉

名前が全部説明してくれている

このルアー、名前の付け方が分かりやすいです。フリッパーシリーズには、こういう記号が使われています。

  • iT=タングステン内蔵(iT38がそれ)
  • MB=ブレード付きのコンパクトボディ(MB22がそれ)
  • iTMBその2つを合体させた

つまり「タングステンで小さく重くしたボディに、ブレードを付けた」のがiTMB33ということになります。素材の強みと、アピールの強みを1本にまとめにきた、というのが基本的な狙いですね。

既存のフリッパーと並べてみる

数字は並べて初めて意味が出るので、シリーズを一覧にしてみます。

モデル全長重さブレード価格(税込)
フリッパー 3270mm32gなし
フリッパー iT3868mm38gなし2,090円
フリッパー MB2249mm22gあり(#8)1,650円
フリッパー iTMB3359mm33gあり(#6)2,310円

ここで注目したいのが59mmで33gという組み合わせです。

ほぼ同じ重さのフリッパー32が70mmなので、11mmも短いのに同じくらいの重さということになります。これはタングステンを入れているからこそできることで、単純に「小さいのに重い=飛ぶし沈む」という話につながります。

さらにブレードはMB22の約2.5倍とのこと。MB22のブレードが#8で、iTMB33が#6ですから、番手だけ見ても明らかに大きいです。

スペックから読み取れること

① ブレード付きなのに飛ぶ、が狙い

ブレードジグを使ったことがある人なら分かると思いますが、ブレードは飛距離を食います。空気抵抗になりますし、飛行中にブレードが回って姿勢が乱れることもあります。

MB22を使っていても、正直「よく飛ぶルアー」という印象ではないんですよね。あれはマイクロベイト対応のコンパクトさが売りなので、そもそも飛距離を求める番手ではありません。

iTMB33はブレードを2.5倍に大きくしておきながら、ボディをタングステンで重くして飛距離を確保するという発想です。アピールを上げた分のマイナスを、素材で取り返しにいっている。ここが一番の設計意図だと思います。

② 抵抗はけっこう強いはず

これは覚悟しておいたほうがいいところです。ブレードが大きいということは、巻き抵抗も相応に大きくなるということです。

巻いていて「引いている感」がはっきり出るタイプになるはずで、これはメリットにもデメリットにもなります。ボトムから浮かせやすく、どこを泳いでいるか分かりやすい反面、柔らかいロッドだと巻き重りする可能性があります。

③ フックサイズが大きい=大物前提

フロント#7・リア#6というのは、iT38と同じサイズです。33gのルアーとしては強めの設定ですね。

公式でもヒラメなどのフラットフィッシュに加えて、大型青物やオオニベが対象に挙がっています。つまり本気で大きい魚を獲るための番手ということです。ヒラメ狙いのつもりで投げていて青物が食ってきた、という展開にも対応できるはずです。

既存のフリッパーを使ってきた感覚からの予想

ここからは完全に私の予想です。実物を触ったら違うかもしれません。

たぶん「荒れた日に強い」

小さくて重いルアーは、風と波に強いです。これはタングステン系を使っていて毎回感じるところで、同じ重さでも体積が小さいぶん、風の影響を受けにくいし、水中でも流されにくい。

秋のサーフは北風が吹き始める時期なので、向かい風の日に投げられる1本としてはかなり有力だと思います。行くか休むかの判断はサーフ釣行の波・風予報の見方にまとめましたが、多少の風なら押し切れるルアーがあるかどうかで、行ける日の数が変わってきます。

フォールは速いはず

タングステンで高比重ということは、フォールスピードは速いということです。

ただしブレードが大きいので、その抵抗でいくらかブレーキがかかるはずなんですよね。「高比重で速く沈むけど、ブレードのおかげで真っ逆さまにはならない」くらいのバランスになっているんじゃないかと予想しています。この絶妙なところが実は一番の売りかもしれません。

足元まで巻き切るルアーになりそう

公式の使い方でも「遠投して足元まで巻き続ける」「沖から追ってきて足元で食うことが多い」とされています。

ブレードの強いアピールで沖から魚を引っ張ってきて、追わせた末に食わせる。ルアーの前で魚が迷ったまま足元まで来るという展開ですね。これをやるなら、回収直前まで気を抜けません。

足元でヒットするということは、取り込みもシビアになります。波打ち際でのバラシ対策はサーフの青物ランディング完全ガイドにまとめてあるので、合わせて見ておくと安心です。

どういう場面で出番になりそうか

状況期待度理由
向かい風・強風小さく重いので押し切れる
流れが速い・波が高い流されにくく、レンジをキープしやすい
濁っていて見えにくいブレードの波動とフラッシングで気づかせる
ベイトが小さいボディは小さいがブレードは強い。要調整
ドピーカンで超クリアアピールが強すぎることも。まずは他の選択肢から
根が荒い場所ブレード付きは根掛かりのリスクが上がる

ベイトのサイズに合わせる考え方は10月のサーフはベイトで決まるに書きましたが、iTMB33は「ボディは小さいけどアピールは強い」という変則的な立ち位置なので、小さいベイトの日に、あえて気づかせる1本としても面白いかもしれません。

気をつけたいところ(予想)

  • 根掛かり:ブレードとフックが2箇所ある構造上、根が荒い場所ではロストしやすいはずです
  • ブレードの絡み:キャスト時にリーダーへ絡む可能性はあります。ここは実物待ち
  • 巻き重り:柔らかいロッドだと疲れるかもしれません
  • ブレードの劣化:回転部分は消耗します。回りが渋くなったら要チェック
  • 価格:2,310円はサーフのルアーとしては安くありません。ロストしたくない場面で使いたいところ

最後の価格はけっこう現実的な問題で、根掛かりが多い場所では気軽に投げづらい値段です。ここぞという場面で出す1本という使い方になると思います。

合わせるタックル

項目目安
ロッドMH〜Hクラスのサーフロッド、または10ft前後のショアジギングロッド。ブレードの抵抗を考えると、柔らかすぎないもの
リール4000〜5000番クラス
ラインPE1.2〜2.0号
リーダーフロロ30〜40lb

33gで抵抗が強いルアーなので、ロッドはある程度張りがあるほうが扱いやすいはずです。ラインの組み合わせはPEライン×ショックリーダー早見表を、ドラグの設定はドラグ設定の目安と決め方を参考にしてみてください。

既存のフリッパーとどう使い分けるか

私の今の予想では、こういう住み分けになりそうです。

モデル出番
フリッパー 32基本の1本。まず投げる
フリッパー iT38飛距離が欲しい日、風が強い日
フリッパー MB22ベイトが小さい日、食い渋った日
フリッパー iTMB33アピールを上げたいが飛距離も欲しい日。濁り・荒れた日の一番手

MB22との違いがよく話題になりますが、両者は同じ「ブレード付き」でも役割が逆だと思っています。MB22は小ささで食わせにいくルアー、iTMB33は大きなブレードで気づかせにいくルアー。MB22のインプレは【新製品】DUO ビーチウォーカー フリッパー MB22に書いたので、そちらも合わせてどうぞ。

まとめ

  • 59mm/33g、2026年9月発売予定。堀田光哉さん監修
  • iT(タングステン)+MB(ブレード)の合体モデル
  • 同じ重さのフリッパー32より11mm短い=小さくて重い
  • ブレードはMB22の約2.5倍。アピールは相当強いはず
  • フック#7/#6は大物前提。青物やオオニベも視野
  • 予想では風・波・濁りの日に強い1本
  • 根掛かりと価格には注意。ここぞで出すルアーになりそう

スペックを見る限り、「飛ばないブレードジグ」という弱点を素材で解決しにきた1本という印象です。秋の荒れた日に投げられるルアーが増えるのは素直にありがたいので、発売されたら手に入れて、実際どうだったかを改めて書きます。

※この記事は発売前の情報とスペックをもとにした予想です。実物の使用感については、入手後に追記・修正します。

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遠州灘サーフアングラー
1994年生まれ。出身は兵庫県で海を求めて静岡県磐田市に移住してきました。サーフフィッシングを楽しんでいる遠州灘サーフアングラーです。YouTubeでも活動しており、伊良湖から磐田までをフィールドとしています。
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