タックル紹介

【シマノ】ヒカゲ 125S ジェットブースト|サーフで使えるのか?飛距離96mのヘビーシンペンを解説

ミナギマン

シマノからヒカゲ 125S ジェットブーストという新作ルアーが出ています。2026年9月発売です。

名前を見ても何のルアーなのか分かりづらいですし、シマノの製品ページでは「シーバス」のカテゴリに入っています。サーフで使えるのか気になっている人も多いと思うので、そこを軸に整理していきます。

先に結論を言うと、サーフでも普通に使えます。というより、スペックを見る限りサーフとの相性はかなり良さそうです。理由を順番に見ていきます。

なお実機はまだ触っていないので、この記事はスペックと公表情報からの解説です。使ったら使用感を追記します。

スペック

項目スペック
品番XQ-R12Z
全長125mm
自重40g
タイプシンキング(ヘビーシンキングペンシル)
フック#4 × 3本
本体価格2,400円
カラー全10色(クロームイワシ、マットチャート、ホロレッドヘッドなど)
発売2026年9月
最大飛距離96m(テスト条件下)

「シーバス用」だけど、対象魚を見ると話が違う

シマノの分類上はシーバス → シンキングペンシルです。ただ、公表されている対象魚がこうなっています。

  • シーバス
  • ヒラスズキ
  • 青物
  • フラットフィッシュ

さらに想定されているフィールドが、大河川・サーフ・磯・ナブラ撃ち。デイもナイトも対応、とされています。

つまり実態は「ショアソルト全般の万能ヘビーシンペン」で、シーバスのカテゴリに入っているのは、シマノの製品ページの都合という面が大きいと思います。サーフは公式に想定されているフィールドのひとつです。

サーフで狙う魚で言えば、ヒラメ青物も対象に入っています。使わない理由はありません。

最大の売りは飛距離96m

テスト条件下とはいえ、96mという数字は目を引きます。

これを実現しているのがジェットブーストと固定ウエイトを組み合わせたハイブリッド構造です。仕組みはこういうことです。

タイミング重心の位置効果
飛行中リアバランス姿勢が安定して失速しない=よく飛ぶ
着水後センターバランス水平姿勢をキープして自然に泳ぐ

ヘビーシンペンって、これまで「飛ぶけど姿勢が悪い」か「泳ぐけど飛ばない」かのどちらかになりがちでした。重心を後ろに寄せれば飛びますが、そのぶん頭上がりになって不自然な泳ぎになる。逆に水平姿勢を優先すると飛距離を捨てることになる。

ヒカゲはそこを「飛ぶときと泳ぐときで重心を変える」という力技で解決しにきています。これがこのルアーの一番の特徴です。

サーフで飛距離が効く理由

サーフをやっている人には説明不要かもしれませんが、あらためて。

サーフは飛距離=探れる範囲です。堤防のように「ここに魚がいる」というピンポイントがないので、届く範囲が広いほど、その日のあたりを引ける確率が上がります。

特に効くのがこのあたりの場面です。

  • 沖のブレイクを探りたいとき:手前が遠浅の浜だと、届かない=探れない
  • 向かい風の日:40gという重さと飛行姿勢の安定は、風の中でこそ差が出ます
  • 沖でナブラが出ているとき:あと10m足りなくて届かない、が一番悔しい
  • 広い浜でランガンするとき:1投あたりのカバー範囲が変われば、歩く距離も変わります

地形の読み方はサーフの地形の読み方にまとめましたが、読めても届かなければ意味がないので、飛距離は地形理解とセットで効いてきます。

125mm/40gをどう使うか

ここは実際に使う前提で考えてみます。

ベイトサイズとの相性

125mmというサイズは、ベイトパターンの記事で書いた区分で言うとマイワシ(10〜18cm)クラスに合うサイズです。

逆に言うと、小さいカタクチやシラスが入っている日には大きすぎる可能性があります。秋のサーフでベイトが5〜10cmのときは、9〜11cmのルアーのほうが素直に合います。

ただ、あえて大きいシルエットで気づかせる、という使い方もあります。ベイトが小さい日の「あえて外す」1本として持っておくのはアリだと思います。

レンジとリトリーブ

40gのシンキングなので、当然よく沈みます。使い分けはこんな形になるはずです。

  • 着水後すぐ巻く:表層〜中層を水平姿勢で引ける
  • カウントを取って沈める:ボトム付近まで落としてから巻き上げる
  • リフト&フォール:フラットフィッシュ狙いならこの使い方が効くはず
  • 速巻き:青物やナブラ撃ちのとき

水平姿勢を売りにしているルアーなので、基本はただ巻きで真価が出るタイプだと予想しています。小細工せずにレンジだけ変えて通すのが、この手のルアーの正解であることが多いです。

ボディが頑丈なのも見逃せない

地味ですが、ここは実用上かなり大きいポイントです。

  • ボディの肉厚はサイレントアサシンシリーズの約1.6倍
  • 引張強度は従来のシマノのソルト基準を3倍以上上回る

プラグの弱点って、壊れることなんですよね。青物に噛まれてボディが割れる、磯やテトラにぶつけて欠ける、大型が掛かってアイが伸びる。この値段のルアーだと、1本失うたびに地味に痛いです。

面白いのは、2026年の秋は各社から「頑丈なヘビーシンペン」が出ていることです。DUOのフリッパー iTMB33も肉厚ボディと打ち抜きステンレスアイを売りにしていました。

ショアからの青物狙いが当たり前になって、「プラグは壊れるから使いにくい」という前提自体を各社が潰しにきているのが今の流れだと思います。使う側としてはありがたい話です。

フック3本の意味

125mmで#4のトレブルが3本というのは、けっこう強気な設定です。

メリットデメリット
バイトを拾う確率が高い根掛かりのリスクが上がる
前・中・後ろどこを食っても掛かるラインやフック同士が絡みやすい
フラットフィッシュの浅いバイトも拾える魚へのダメージが大きい(リリース前提なら要検討)

ヒラメのようにルアーの後方を齧るような食い方をする魚には、フックが多いのは明確に有利です。一方で根が絡む場所では慎重になったほうがいいと思います。

バラシが多いと感じるときの考え方はアシストフックの選び方に書いた内容がそのまま応用できます。まずフックの鋭さを疑うのが基本です。

どういう人に向いているか

こんな人おすすめ度理由
サーフで飛距離が欲しい96mという数字は素直に強い
1本でいろいろ狙いたいシーバス・青物・ヒラメ・ヒラスズキに対応
向かい風の日が多いフィールド40g+飛行姿勢の安定
ジグに飽きてプラグを使いたいジグより自然な動きで見せられる
ベイトが小さい日が多い125mmは大きめ。小型ルアーのほうが合う場面も
根が荒い場所がメインフック3本は根掛かりのリスクが高い

他のシンペンとの使い分け

シンキングペンシルは各社から出ていて、それぞれ役割が違います。ざっくり整理するとこうなります。

タイプ役割
ヘビーシンペン(ヒカゲなど)飛距離重視。広く探る・風の日・沖を狙う
標準的なシンペン食わせ重視。ナチュラルに見せる
ブレード付きシンペンアピール重視。濁り・気づかせたいとき
メタルジグ最も飛ぶ・速い展開・深いレンジ

シンペンの弱点を別方向から解決した例としてはアダスタのLAGRA 115Sもあります。ブレード付きのヘビーシンペンならフリッパー iTMB33ですね。

メタルジグとの使い分けの考え方はメタルジグの選び方2026にまとめてあります。ジグで反応がないときの次の一手として、このクラスのシンペンを持っておくとローテーションが回ります。

合わせるタックル

項目目安
ロッドMH〜Hクラスのサーフロッド、または10ft前後のショアジギングロッド。40gを投げ切れるもの
リール4000〜5000番クラス
ラインPE1.0〜2.0号
リーダーフロロ30〜40lb

40gあるので、ロッドは硬めのほうが投げやすいはずです。サーフ主体なら26ネッサXRのようなロングロッドで飛距離を稼ぐ構成が合いますし、ラインの組み合わせはPEライン×ショックリーダー早見表を参考にしてみてください。

青物が掛かる前提なら、ドラグの設定も見直しておきたいところです(ドラグ設定の目安と決め方)。

よくある質問

Q. 結局サーフ用ルアーなんですか?

サーフ専用ではないけれど、サーフで使うことが公式に想定されているルアーです。シマノの製品ページがシーバスのカテゴリに入れているだけで、対象魚にはフラットフィッシュも青物も含まれています。サーフのローテーションに入れて問題ありません。

Q. 本当に96m飛びますか?

これはテスト条件下での最大値なので、実釣でそのまま出る数字ではないと考えたほうがいいです。追い風・専用タックル・熟練したキャストといった条件が揃った値のはずです。ただ同クラスのルアーと比べて飛ぶ設計になっているのは確かだと思います。

Q. ヒラメ狙いで使えますか?

対象魚にフラットフィッシュが入っているので使えます。フックが3本あるぶん、ヒラメの浅いバイトも拾いやすいはずです。ボトム付近をリフト&フォールで探る使い方が有効だと予想しています。

Q. 青物にも使えますか?

対象魚に入っていますし、ナブラ撃ちも想定されています。40gあるので沖のナブラまで届きますし、ボディが頑丈なので噛まれても耐えるはずです。

まとめ

  • ヒカゲ 125S ジェットブーストは125mm/40gのヘビーシンキングペンシル
  • 2026年9月発売、2,400円、全10色、フックは#4×3本
  • シマノの分類はシーバスだが、サーフも公式に想定されたフィールド
  • ジェットブースト+固定ウエイトで、飛行中はリア重心/着水後はセンター重心
  • 最大飛距離96m(テスト条件下)
  • ボディはアサシンの約1.6倍の肉厚、引張強度は従来比3倍超
  • ベイトが大きい日・風が強い日・沖を探りたい日に出番
  • ベイトが小さい日や根が荒い場所では他の選択肢も検討

「シーバス用に見えるけどサーフで使えるのか」という疑問から調べ始めましたが、中身は完全にショアソルト全般の万能シンペンでした。飛距離と頑丈さという、サーフで一番効く2点を押さえてきています。実物を手に入れたら、実際の飛距離と泳ぎを追記します。

※この記事は公表されているスペック情報をもとにした内容です。実機の使用感については入手後に追記・修正します。

あわせて読みたい

ABOUT ME
ミナギマン
ミナギマン
遠州灘サーフアングラー
1994年生まれ。出身は兵庫県で海を求めて静岡県磐田市に移住してきました。サーフフィッシングを楽しんでいる遠州灘サーフアングラーです。YouTubeでも活動しており、伊良湖から磐田までをフィールドとしています。
記事URLをコピーしました