【マニュアル】ワカサギ釣りのコツや、タックルを初心者にも分かりやすく解説します!
ワカサギ釣りって真冬だけなんだよね?
まぁ、そうだけど、君みたいにサーフとかで、大物狙いをしているなら、食べ応えのある天ぷらサイズが釣れる、春先がおすすめなんじゃけどな。
中には5月頃まで、楽しめるポイントもあるぞ。
それもう、イワシ級に成長してそうだね・・・。
ワカサギ釣りと聞くと真冬に、凍った水面に穴を開けて釣るイメージが少なからずあると思います。ですが、最近では暖房が効いたドーム状の中で、釣りを楽しめたり、極寒の中でなくても釣りを楽しめるスポットがあります。
この記事では、ワカサギ釣りの魅力やタックル例も併せて紹介していきます!
ワカサギとは
ワカサギは、キュウリウオ目キュウリウオ科に属する魚で、「公魚」と漢字で書きます。一般的に、春に産卵して一年で寿命を終えるものが多いですが、2年目まで生き続けて成長する個体も存在します。成長するとサイズは10〜15cm程度になり、食べて美味しい人気の魚です。特に冬が旬であり、ワカサギの解禁日には多くの釣り人が楽しんでいます。冬には最も臭みがなく、美味しいとされており、様々な料理法で楽しむことができます。
ワカサギは海で成長し、秋には河川を遡って産卵する個体と、河川や湖で生活する陸封型がいます。群れをなして動物プランクトンなどを捕食しながら移動する生態を持ち、日中は深場を移動し、暗くなると浅場で捕食活動を行います。そのため、釣りをする際には日中にどの水深で群れが活動しているかを見極めることが重要です。
ワカサギ釣りとは
「ワカサギ釣り」とは、針にエサやルアー(仮餌)をつけて、水中でワカサギを誘い寄せる釣りの方法です。
一般的には、釣り方は主に2つあります。「氷上で穴を開けて釣る方法」と「船に乗って釣る方法」が一般的ですが、特に冬には氷上で釣るスタイルが人気があります。
ワカサギは体長が約15cmほどの小さな魚ですが、釣り上げるまでのテクニックが絶妙で、多くの人がその魅力に引き込まれます。釣ったワカサギはその場で唐揚げや天ぷらにして食べることが一般的で、熱々で新鮮な味わいは市販のものとは比べ物になりません。
釣りを楽しむなら、たくさんの数を釣ってたくさん味わいたいものです。ワカサギ釣りのポイントは、「エサ」と「釣り具の使い方(誘い方)」が重要です。
ワカサギ釣りシーズン
気温の低い1月から3月にかけて、特に体験ツアーの需要が高まります。この時期のアウトドアレジャーとして、ワカサギ釣りが人気を博しています。
また、山梨県・山中湖などでは、実は秋から春先にかけてがワカサギ釣りの解禁シーズン。北海道や本州の一部では気温の低さにより湖面が凍結し、氷上ワカサギ釣りが楽しめます。
一方、山梨県・山中湖などの不凍湖では、トイレや暖房などが完備された「ドーム船ワカサギ釣り」が人気を博しています。
ワカサギ釣りの人気スポット
北海道・網走湖(氷上釣り)
北海道のワカサギ釣り場で、釣れる数、大きさともにトップクラスなのが網走湖。例年12月下旬~1月上旬がシーズンの始まりで、2月にはなればシシャモのような15cm近い大型も釣れます。湖は平均的に浅く、両会場とも水深は1.5~4m。ワカサギに加え、時折ヌマガレイが釣れるのは海とつながる汽水湖ならではです。
北海道・阿寒湖(氷上釣り)
北海道東部の人気観光地として知られる阿寒湖は、早くから家族連れなどの受け入れに力を入れているワカサギ釣り場。湖にはビニール製のハウスやテントがずらりと並び、遊漁料、レンタル釣り具一式、釣れた魚を天ぷらにしてもらえる揚げ券がセットになった「ワカサギ釣りセット」も用意されています。
山梨県・河口湖(ドーム船)
富士五湖の中で一番浅い山中湖は、首都圏を代表するワカサギ釣り場といってよいでしょう。山中、旭日丘、平野など各地区に合計10艇以上のドーム船が就航していて、シーズンになれば毎年多くのワカサギファンを受け入れています。観光地としても有名なだけに、文字通りの手ぶら釣行も可能なところがほとんどで、暖房の利いた船内は上着なしでも至って快適に過ごせるほど。もちろん、レンタルタックルも充実しています。
兵庫県・佐仲ダム(ドーム船)
兵庫県の丹波篠山にある佐仲ダムは、関西屈指の設備とレンタルタックルの両方が整ったワカサギ釣り場。ワカサギ釣り場は東日本に多いのですが、ここなら初めての人でも安心して楽しめます。釣り場はメイン通路から左右に伸びる桟橋と2基のドーム。ドームにはストーブが完備されていて、桟橋にもユニークなカタツムリテント(一人用テント)があり、釣ったワカサギを1グループ50尾まで無料で天ぷらにしてくれるサービスもあります。
長野県・諏訪湖(ドーム船)
長野県内で最大の湖である諏訪湖は、最も深いところで水深5mほど。9月中旬から3月頃までワカサギ釣りを楽しめ、釣り場は沖に設置されたドーム船になります。数軒の船宿(わかさぎ釣り舟)の中には、2時間の体験型プランを用意しているところもあり、「試しにちょっとやってみたい」といったビギナーにもぴったり。レンタルタックルももちろん充実しており、釣れるワカサギのサイズもよいので人気があります。
ワカサギ釣りのコツ
コツ1: 湖底を狙う
ワカサギは水深のある湖底に生息し、あまり移動しない傾向があります。仕掛けを静かに水中に落とし、オモリが底に着くのを待ちます。その後、糸を引っ張り、竿先に適度なテンションがあるか確認します。糸を緩めず、竿先で水中の動きを感じることが重要です。
コツ2: エサを生きているように見せる
エサを動かして魚を誘うことが重要です。基本的な誘い方は、「チョンチョンと糸を小刻みに動かし、数秒待ってから再び動かす」です。エサを追える速さで動かすことがポイントであり、静止させることも時には効果的です。
コツ3: エサの交換と位置の調整
新鮮なエサほど反応が良いため、こまめに交換することが大切です。また、ワカサギは群れで行動するため、エサの位置を適切に調整することで釣果を上げることができます。
コツ4: アタリの感覚を掴む
アタリを感じ取ることが重要です。アタリを感じたら、適切なタイミングでアワセをかけましょう。糸に軽いテンションをかけ、アタリの感覚を掴むことができます。
コツ5: アタリがあっても焦らずに対処
焦らずにアワセのタイミングを見極め、うまく釣果を上げることが大切です。
コツ6: 置き竿をせず、常に動かす
ワカサギはエサが動くのを好むため、積極的にエサを動かすことが効果的です。また、釣ったワカサギは早めに上げることで、周囲のワカサギを散らすことがありません。
ワカサギ釣り タックル紹介
ロッド
シマノ レイクマスター エクスペック
画像:シマノ
このロッドは、活性の悪い状況でも積極的に誘って釣果を上げたいと考えているアングラーさんにおすすめです。
特徴は4つあります。1つ目は軽量小径ガイドを採用していることです。これによって、穂先にラインが絡むことを軽減されるので、釣りに集中できます。2点目は、先端を釣りウキでよく見る黄・黒・オレンジの3色カラーを採用しています。そのため、わずかな変化も分かりやすくなっています。3つ目は、薄膜軽量塗装です。塗装を薄くすることで、深場でも当たりが手元に伝わりやすくなっています。そして、最後は特徴が分かり易い品番です。例えば、GEKISHIBU EXCITE、KAMISORI FINESSEなどの品番が付けられています。
下記は、おすすめの品番の詳細です。
品番 | 全長(m) | 仕舞寸法(cm) | 錘負荷(g) | 適合ラインPE(号) |
MX0E GEKISHIBU EXCITE | 0.26 | 25.8 | 0-2 | 0.15-0.4 |
M01K KAMISORI FINESSE | 0.27 | 27 | 0.5-3.5 | 0.15-0.4 |
シマノ レイクマスター SH
画像:シマノ
シマノのレイクマスター SHは、繊細なアタリを捉える感度と対応力を誇り、16種類展開しています。中には、10gの重りにも対応できるロッドもあり、深場でも十分に対応できます。穂先はポイントや季節、天候といった状況、さらには使用する仕掛けや釣れるワカサギのサイズや活性に合わせて、ベストな形に設計されています。薄膜軽量塗装と3色のコントラストで、視認性を高めたカラーリングによって、繊細なワカサギのアタリを明確にキャッチすることができます。
ロッドの硬さは、品番のS00RやS01Rなど二桁目の数字を見ると分かります。0番から始まり最大4で、番号が大きくなるにつれて硬いロッドになっていきます。
ここでは、シーズン後半の大きなワカサギにも適したM04Sと、バランスのとれたM02Fのスペックを紹介します。
品番 | 全長(m) | 仕舞寸法(cm) | 錘負荷(g) | 適合ラインPE(号) |
M04S | 0.27 | 27 | 2.5-8 | 0.2-0.6 |
M02F | 0.27 | 27 | 1.5-4 | 0.2-0.6 |
ダイワ クリスティア ワカサギ LTD AGS
画像:ダイワ
ダイワのクリスティア ワカサギ LTD AGSは、ワカサギ釣りの楽しさを最大限に引き出すために、DAIWAテスター陣の細やかなこだわりが形にされています。経験レベルを問わず思い通り使えるように設計されており、経験者でも十分だと感じるスペックを備えています。
このシリーズには、ダイワ独自のAGSとサクサスガイドが搭載されており、これらの技術はロッド全体の軽量化と高感度化に繋がっています。
製品ラインナップには、「速攻 335 SSSS」や「誘惑 330S」など、特定の釣りシーンやアタリを捉えるための特化したモデルが含まれています。これらのモデルは、小さなアタリも見逃さず、バラシを防ぎながら、繊細な誘いと確実なフッキングを可能にします。
モデルは4種類展開ですが、その中でも活性の高い春先に適した速攻シリーズのスペックを紹介します。
品番 | 標準自重(g) | 鉛負荷(g) | 全長(cm) |
クリスティア ワカサギ LTD AGS 速攻 335 SSSS | 5 | 0.5-5.0 | 約33.5 |
クリスティア ワカサギ LTD AGS 誘惑 330 S | 5 | 5.0-10.0 | 約33.0 |
ダイワ CRYSTIA WAKASAGI HG TYPE C SS BA
画像:ダイワ
ダイワのクリスティア ワカサギ HG TYPE C SS BAシリーズは、千島克也テスター監修のもと、ワカサギ釣りのために特別に設計された取り回しを重視したモデルです
特に注目すべきは、その長さと誘い幅の大きさです。120cmを超える長い仕掛けの取り回しがスムーズにできるだけでなく、適度な張りを持たせた先調子により、ボートの揺れを利用して自然に誘いをかけることができます。これにより、高活性時にはワカサギが1匹掛かると竿が上下に動き、その反発で多点掛けのチャンスが生まれ、釣果アップに繋がります。
全長が39cmという長さは、ボートや桟橋での釣りに特に有利であり、ドームや氷上でもその性能を発揮します。鉛負荷は、SSSで2~5g、SSで4~7g、Sで5~10gと、ボートの流れや水深、ワカサギの活性に応じて最適な調子を選択できます。
ロッドには、サクサスガイドの搭載により、耐摩耗性が向上し、PEラインの消耗が少なくなります。また、水はけが良く低温下でもガイドが凍りにくいため、冬場の釣りでも快適に使用できます。オレンジスレッドカラーの先端は、アタリがはっきりと見えやすくなっており、反応を見逃しにくいです。
サイズ | 自重(g) | 全長(cm) | 鉛負荷(8g) |
39BA SSS | 約7 | 約39.0 | 2.0-5.0 |
39BA SS | 約7 | 約39.0 | 4.0-7.0 |
39BA S | 約7 | 約39.0 | 5.0-10.0 |
リール
シマノ レイクマスター CT-T
画像:シマノ
このリールは、手軽にワカサギ釣りを楽しむために、必要最低限かつ高い基本性能を備えています。ワカサギ釣りでは、小さいスプールで10g程度の比較的重たい仕掛けを付けると、バックラッシュする可能性が高まります。ですが、このリールはスプールの横にあるネジで、適宜ブレーキ力を調整できるため、仕掛けの重さを変えた際でもすぐに調整できます。
画像:シマノ
さらに、滑りにくいマットラバーコーティングによって、グリップ力が上がっており、軽い力で握ることができます。形状も握りやすいので、長時間の釣りでも苦になりにくい設計になっています。重さは、96gと軽量のため、当たりに素早く反応して合わせるのも、問題なくできます。
品番 | 糸巻量PE(号-m) | ベアリング数BB/ローラ― | 取付穴径(mm) |
カーキ | 0.6-30 | 2/0 | 5 |
シマノ レイクマスター CT-ET
画像:シマノ
シマノのレイクマスター CT-ETは、外部電源仕様による軽さと高い機能性を兼ね備えています。自重はわずか90gという軽量設計で、手感度の向上と長時間の釣りでもストレスなく釣りを楽しむことができます。外部電源ボックスは単三電池4本を収容し、先ほど紹介したレイクマスターCT-Tと比較して約3倍の電池持ちを誇ります。
画像:シマノ
また、バックラッシュ防止システムにより、仕掛け投入時のライントラブルを防いでくれます。大型ドット液晶は、文字が大きく見やすく、現在設定している機能や棚停止機能で棚が一目でわかるように、設計されています。
品番 | 自重(g) | 糸巻量PE(号-m) | ベアリング数BB/ローラ― | 取付穴径(mm) |
ブラック | 90 | 0.6-30 | 2/0 | 5 |
レッド | 90 | 0.6-30 | 2/0 | 5 |
ブルーブラックGR | 90 | 0.6-30 | 2/0 | 5 |
ダイワ クリスティア ワカサギ AIR
画像:ダイワ
ダイワのクリスティア ワカサギ AIRは、外部電源専用のワカサギ電動リールで、持ちやすさと小型化させたモデルです。外部電源化によるメリットは、軽量化による手感度のアップです。
機能面では、「だんだん棚停止」によるスロー落下で警戒心の高いワカサギに違和感を与えずに仕掛けを落とせます。例えば9mにワカサギの群れがいて、そこを狙いたい場合は、8mから落下速度を抑えてゆっくりと9mまで落下させることができます。
また、「水深カウンター補正」により、魚探の水深表示とリールの水深カウンター表示を一致させ、より精度の高い棚取りが可能になります。
「名人誘い」機能では、名人監修の誘いをリールが再現し、食いが悪い時や2本竿でより釣果を高めたい時に最適な誘いパターンを設定できます。具体的には、待ち秒を1から5秒の調整と、誘い長さを調整することができます。
画像:ダイワ
例えばP2に設定すると、下記の設定値でワカサギを誘えます。初期設定値は、赤字の数値です。
機能 | 設定値 | ||||||
誘い幅(3回上昇)/cm | 5×3 | 10×3 | 15×3 | 20×3 | 30×3 | 50×3 | |
誘い幅(1回落下)/cm | 15 | 30 | 45 | 60 | 90 | 150 | |
リセット長さ/cm | 3 | 60 | 60 | 60 | 90 | 150 |
仕掛け
SASAME ワカサギ速返し5本鈎
画像:SASAME
この仕掛けは、全長66cmで5本針になっており、各針の感覚は10cm毎に付いています。ワカサギ釣りでは、いかに手返しが良いかが数を釣るのに重要になっており、この仕掛けでは、糸絡みも少なく、釣りに集中できる仕掛けになっています。
一度にたくさん釣りたいと思っている方も多いと思いますが、ワカサギがかかると暴れて他の針に絡まることが多いので、5本針をおすすめします。
OWNER 時短ワカサギ5本
画像:OWNER
この仕掛けの特徴は、エサを刺しやすく子持ちの大型サイズまで対応していることです。ハリスにはフロロカーボンを採用しているので、感度が高く濁っている状況でもアピールできるケイムラ留を採用しています。
画像:OWNER
まとめ
この記事では、ワカサギ釣りの魅力やタックル例について紹介しました。
極寒の中で釣りをするイメージが強い一方で、山中湖では5月頃まで楽しめます。また、暖房が効いている中で楽しめるスポットも増えてきています。
ぜひ、おすすめしたタックルを参考にして、ワカサギ釣りを楽しみましょう!