10月・11月の釣りの服装|秋は朝晩の寒暖差と海風に備える重ね着が正解
10月に入ると、昼間はまだ半袖でいけるのに、朝マヅメの浜に立つとびっくりするくらい寒い…なんてことがよくあります。秋の釣りは「何を着ていけばいいか」が一番迷う季節なんですよね。
この記事では、10月・11月の釣りに合わせた服装を、気温の目安と海風の影響から整理してみました。遠州灘サーフを中心に釣りをしている目線でまとめていますが、堤防や磯でも考え方は同じです。
結論:秋の釣りは「脱げる重ね着」がいちばん
先に結論を言っちゃうと、秋の釣りは薄手を何枚か重ねて、暑くなったら脱ぐのが正解です。分厚いアウター1枚で行くと、朝は良くても日が昇ってから汗だくになり、その汗が冷えて今度は寒くなる…という悪循環にハマります。
- 肌に触れる1枚目は綿を避けて、汗が乾きやすい素材にする
- 真ん中は薄手のフリースやインナーダウンなど、保温用の1枚
- 一番外は風を通さないウインドブレーカーやレインウェア
- 首・手・足先の小物で微調整する
この4つを押さえておけば、10月から11月まで大きく外すことはありません。
10月・11月の気温の目安
まずは気温の目安から。気象庁の平年値(浜松)を見ると、こんな感じです。
| 月 | 最低気温(平年) | 最高気温(平年) | 平均風速 |
|---|---|---|---|
| 9月 | 21.5℃ | 28.8℃ | 3.0m/s |
| 10月 | 16.2℃ | 23.6℃ | 3.1m/s |
| 11月 | 10.4℃ | 18.6℃ | 3.3m/s |
| 12月 | 4.8℃ | 13.2℃ | 4.1m/s |
※気象庁「過去の気象データ」浜松の平年値をもとに作成。地域によって数℃前後します。
ポイントは最低気温と最高気温の差が7〜8℃あること。しかも最低気温が出るのはだいたい日の出前後で、ちょうど朝マヅメの時間帯と重なります。つまり、釣りで一番大事な時間が一番寒いんです。
そして11月に入ると最低気温は10℃前後まで下がります。ここからは「秋の服装」というより、ほぼ冬の入口と考えておいたほうが安心です。
海辺は天気予報より寒い:風と体感温度
海で釣りをしていると、天気予報の気温よりずっと寒く感じることがありますよね。その原因はほぼ風です。
よく言われる目安として、風速1m/sごとに体感温度は約1℃下がると言われています。あくまで目安ですが、海辺は遮るものがないので、風速3〜4m/sは普通に吹きます。
なので、ぼくは予報の気温から3〜4℃引いた気温を想定して服を選ぶようにしています。10月の朝で最低16℃なら、体感は12〜13℃くらい。こう考えると、思っているより1枚多めに持って行ったほうがいいのがわかると思います。
特に遠州灘は秋になると西寄りの風が強まる日が増えます。風が強い日は、アウターが風を通すかどうかで快適さがまったく変わります。
秋の釣りの基本はレイヤリング(重ね着)
登山なんかでよく言われるレイヤリングの考え方は、釣りでもそのまま使えます。役割ごとに3枚に分けて考えると、選びやすくなります。
ベースレイヤー:綿はNG、汗を逃がす素材を
肌に直接触れる1枚目は、ポリエステルなどの速乾素材やメリノウールがおすすめです。
綿のTシャツは着心地はいいんですが、汗を吸ったまま乾きにくいので、風に吹かれると一気に体が冷えます。サーフでランガンして歩き回る釣りだと特に差が出ます。
ミドルレイヤー:保温担当は薄手を選ぶ
真ん中は保温担当です。薄手のフリース、インナーダウン、ソフトシェルあたりが使いやすいです。
ここで分厚いものを選ぶと脱ぎ着の調整がしにくいので、薄手で軽いものを選ぶのがコツ。暑くなったら脱いでバッグに突っ込めるくらいのサイズ感が理想です。
アウター:風を止めるのが最優先
一番外は、とにかく風を通さないことが大事です。ウインドブレーカーやレインウェアで十分。釣り用のレインウェアなら防水も兼ねられるので、波しぶきや急な雨にも対応できます。
秋はまだ「真冬用の防寒着」は早いです。防寒着は保温力が高いぶん、日中に暑くなりすぎます。
時期別の服装の目安
気温の目安をもとに、時期ごとのざっくりした組み合わせをまとめてみました。朝マヅメに入る前提です。
| 時期 | 朝の体感 | 上半身 | 下半身・足元 |
|---|---|---|---|
| 10月上旬 | 15〜18℃ | 速乾長袖+ウインドブレーカー | 薄手パンツ・スニーカー |
| 10月下旬 | 12〜15℃ | 速乾長袖+薄手フリース+ウインドブレーカー | パンツ+厚手ソックス |
| 11月上旬 | 10〜12℃ | 速乾長袖+フリースorインナーダウン+レインウェア | パンツ+タイツ、厚手ソックス |
| 11月下旬 | 6〜10℃ | 厚手ベース+インナーダウン+防風アウター | 防寒パンツ・防寒ソックス |
※体感は「予報の最低気温から3〜4℃引いた」目安です。風が強い日・雨の日はもう一段暖かくしてください。
日中だけの釣りなら、ここから1枚減らしても大丈夫なことが多いです。逆に夜釣りや早朝から昼まで通しで釣るなら、1枚多めに持っていきましょう。
下半身と足元の選び方
上半身はみんな気にするんですが、意外と忘れがちなのが下半身と足元です。立ちっぱなしの釣りだと、足先から冷えてくるんですよね。
- 10月中はふつうのパンツでOK。風が強い日はレインパンツを上から履くと全然違う
- 11月に入ったら、パンツの下に薄手のタイツを1枚
- 靴下は厚手のものに替えるだけで、足先の冷えがかなり減る
- サーフで立ち込むならウェーダー。ウェーダー自体が風よけになるので、秋はかなり快適
足元の防寒については、別の記事でも詳しく書いています。
小物で体感温度はかなり変わる
首・手首・足首の「首」がつく場所を温めると、体全体が暖かく感じます。秋はアウターを厚くするより、小物で調整するほうが楽です。
| 小物 | 役割 | 使い始めの目安 |
|---|---|---|
| ネックウォーマー | 首元からの風の侵入を防ぐ | 10月下旬〜 |
| キャップ・ニット帽 | 日差しよけ・頭の保温 | 通年(11月はニットも) |
| フィッシンググローブ | 手の冷え・ライントラブル防止 | 10月下旬〜 |
| 厚手ソックス | 足先の冷え対策 | 10月下旬〜 |
特にネックウォーマーは、ポケットに入れておけるくらい小さいので、とりあえず持っておくと安心です。
ライフジャケットは必ず着る
服装の話でもうひとつ大事なのがライフジャケットです。秋は厚着になるぶん、万が一落水したときに服が水を吸って重くなります。
あと地味に大事なのが、厚着するとライフジャケットのサイズ感が変わること。夏にぴったり合わせたベルトだと、秋冬はきつくなることがあるので、出発前に一度調整しておきましょう。
夜釣り・朝マヅメの注意点
秋の夜釣りや朝マヅメは、日中とは別物と考えたほうがいいです。
- 日が沈んでから・日が昇る前は気温が一気に下がる。最低でも1枚は予備を持つ
- 濡れると一気に冷えるので、タオルと着替えを車に置いておく
- 暗い時間は服の色が暗いと周りから見えにくい。反射材付きのウェアやライトを使う
- 寒いと集中力が落ちて足元への注意もおろそかになりがち。無理せず休む
よくある質問
Q. 10月の釣りに防寒着は必要?
10月上旬〜中旬なら、真冬用の防寒着はまだいらないことが多いです。ウインドブレーカーやレインウェアで風を止めて、中に薄手のフリースを着るくらいがちょうどいいです。10月下旬の早朝や夜釣りなら、インナーダウンがあると安心です。
Q. 秋の釣りでジーンズはあり?
短時間の釣りなら問題ないですが、ジーンズは綿なので濡れると乾きにくく、冷えやすいです。波しぶきを浴びる釣りや長時間の釣りなら、化繊のパンツやレインパンツのほうが快適です。
Q. 結局なにを買い足せばいい?
すでにレインウェアを持っているなら、まずは薄手のフリースかインナーダウンとネックウォーマーの2つ。この2つで10月〜11月はかなりカバーできます。
まとめ:秋の釣りの服装は「寒暖差と風」を前提に選ぶ
- 10月・11月は朝と昼の気温差が7〜8℃ある
- 海辺は風で体感温度が下がる。予報から3〜4℃引いて考える
- 速乾ベース+薄手の保温+防風アウターの重ね着が基本
- 首・手・足先の小物で調整すると楽
- ライフジャケットは厚着に合わせてサイズを調整
秋は青物もヒラメも釣れる、一年でいちばん楽しい季節です。寒さで集中できないのはもったいないので、服装はしっかり準備して出かけましょう。

