【初心者サーフ講座 ヒラメ編⑪】秋のヒラメ釣りで数を狙おう!
ようやくヒラメのシーズンの予感!
サーフが混んでくる時期になったね!
秋のサーフヒラメ釣りについて各地盛り上がってきましたね。
秋という季節は、ヒラメ釣りのハイシーズンとされ、安定して釣果が得られる時期です。特に、水温の低下とともに良型のヒラメも混ざってくるのが特徴となっています。ヒラメ釣りの初心者や、これから挑戦しようと考えている方にとって、この秋の時期は最適な季節と言えるでしょう。今回は、秋のヒラメ釣りの魅力や基本的な知識を深掘りして、皆さんにその楽しさを伝えたいと思います。
秋のヒラメ釣りの魅力
秋のヒラメ釣りは、季節の変化とともにその釣り方も変わってくるのが大きな魅力です。初秋には数釣りがメインとなり、季節が深まるにつれて大型のヒラメを狙うことができるようになります。
また、秋はベイトフィッシュの回遊が活発になるため、ヒラメも食いつきが良くなり、アクションをつけたルアーや生餌に強く反応します。
高水温期には港湾部でのヒラメが狙い目となるなど、外洋やサーフ、河口など、様々なフィールドでの釣りが楽しめるのも秋のヒラメ釣りの魅力の一つです。
秋のヒラメ釣りシーズンインはいつから?
秋のヒラメ釣りのシーズンインは、夏の最高水温から徐々に下がり始めるタイミングです。具体的には、夏の最高水温がピークを迎えた後、その水温が徐々に低下し始める時期を指します。例えば、静岡の場合、このタイミングは大体9月上旬から中旬頃となります。
この時期になると、ヒラメの活動が活発になり、数釣りがメインとなるものの、ヒラメの魚影が濃くなる印象があります。インターネットの普及により、現在ではリアルタイムで海水温を調べることができるため、住んでいる地域の海水温の変化を常にチェックし、その情報を元に季節を先取りした釣りを楽しむことができます。
魚は水温の変化に非常に敏感で、わずかな水温変化でもその影響を受けて行動します。ヒラメも例外ではなく、ちょっとした水温の変動に敏感に反応し、その行動パターンが変わることがあります。
ヒラメ釣りをする際には、これらの情報を踏まえて、最適なタイミングや場所を選ぶことが大切です。
秋のヒラメは数釣りが楽しめる!
秋という季節は、陸上では9月から11月頃を指すことが一般的ですが、海の中の季節の進行は陸上よりも少し遅れる傾向があります。特に9月中旬頃までは、海水温がまだ高い状態が続くことが多いです。
この高水温期には、ヒラメの中でもソゲサイズ(大体30cm後半くらいまでのサイズ)が多く見られる傾向があります。特定の釣り場では、この小型のソゲばかりが釣れることもしばしば。このパターンは、水温が20度を少し超えるくらいまで続くことが一般的です。
しかし、水温がヒラメにとっての適温である20度前後に下がると、ソゲサイズよりも大きなヒラメの接岸が活発になります。この時期は、ヒラメの活動が活発になり、沿岸部に移動してきて、浅い場所で餌を求めるようになります。そのため、この時期は比較的簡単にヒラメを釣ることができると言われています。
もちろん、水温が高い時期であっても、良型のヒラメがいないわけではありません。数を釣り続ける中で、良いサイズの個体も混ざってくることがあります。
ベイトの情報をキャッチせよ!
秋は、カタクチイワシやウルメイワシなどのベイトフィッシュの回遊が活発になる季節です。これに伴い、青物やヒラメ、マゴチなどの魚たちもベイトを追って活動を始めます。しかし、ベイトの回遊と魚の接岸にはタイムラグがあることが多く、特にヒラメやマゴチの場合、ベイトフィッシュの回遊よりも少し遅れて接岸することが一般的です。これは、フラットフィッシュの移動速度が遅いためです。
ベイトが多く存在する場所であっても、ヒラメがいないことがあるので、釣行する際には注意が必要です。ベイトの存在だけでその場所に固執すると、ヒラメやマゴチがいない場所で釣りを続けることになりかねません。逆に、ベイトフィッシュが抜けた後も、ヒラメがその周辺に残っていることがよくあります。
秋のベイトフィッシュは種類が豊富で、キスもその一つです。キスは、秋に深場に移動する前に岸近くに接岸することが多く、これを追ってヒラメやマゴチも接岸します。しかし、キスを好むのはマゴチの方が多く、ヒラメはイワシを優先する傾向があります。そのため、キスとイワシの回遊地点が近くにある場合、ヒラメを狙うならイワシの方が有望です。
また、イワシの中でも、カタクチイワシやウルメイワシなどの回遊性のある種類がヒラメを引き寄せる力が強いです。一方、トウゴロウイワシのような回遊性の低い種類は、ヒラメを引き寄せる力が弱いとされています。
天気を見極めよ!
秋は、台風や秋雨前線の影響を受けやすい季節となります。特に、夏の暑さが厳しかった場合、台風の発生頻度が高まる傾向があります。これらの気象条件は、ヒラメをはじめとする多くの魚の行動に大きな影響を与えます。
台風の接近に伴い、魚のポジションは大きく変わることが一般的です。台風が移動のきっかけとなり、釣れるフィールドが変わることもしばしば。しかし、台風や低気圧の接近初期、特に気圧が徐々に下がり始めるタイミングは、魚の活性が上がるチャンスとなります。ヒラメやマゴチもこの時期に好釣果を期待できるが、台風が近づきすぎると、強いウネリの影響で釣りが難しくなるため、接近前のタイミングが最適です。
外洋が荒れると、ベイトフィッシュなどの遊泳力の弱い魚が漁港や港湾部に避難することが多く、これを追ってヒラメやマゴチ、ヒラスズキなどが接岸します。特に、サーフや外洋に面したフィールドだけでなく、港湾部やワンド状のポイントでの釣果が期待できます。
また、秋の外洋が荒れた際には、シーバスがよく釣れる港が近くにある場合、ボトムを狙ってヒラメをターゲットにすると、予想外の釣果が得られる可能性があります。このような状況をうまく利用し、気象条件や魚の行動を読み解きながら、秋のヒラメ釣りを楽しむことが大切です。
ボトムは意識しすぎないこと
秋のハイシーズンにヒラメを狙う際、多くのアングラーが犯しやすいミスは、ボトムを過度に探ることです。ヒラメは遊泳力が強く、特に活性が高い時にはボトムよりも少し上を泳ぐベイトフィッシュを追っていることが多いです。このため、ボトムを丁寧に探りすぎると、釣れるヒラメのサイズが小さくなったり、逆にヒラメが全く釣れなくなることもあります。
特に、秋のマズメの時間帯など、ヒラメの活性が高まる時期には、ボトムから1m以上上のレンジを意識的に探ることが重要です。また、リフトフォールでボトムを探る場合、ボトムを感じる時間を長くすることで、ヒラメからの強いアタリを得ることができることがあります。具体的には、リールのハンドルを10回転から15回転程度することで、ヒラメのアタリを引き出すことができます。
ヒラメの活性が高い時には、ルアーを丁寧に操作しすぎると、ヒラメにルアーを見切られるリスクがあります。このため、ヒラメの活性や行動をよく観察し、その状況に合わせてルアーの操作を変えることが、秋のヒラメ釣りの成功の鍵となります。
秋のサーフでおすすめルアー
リンバー115S
飛距離を増し、泳ぎを極めた斬新なシンキングリップレスミノー。これまでのヒラメハードプラグにはない驚くべきアクションと飛距離で新たなアプローチが可能です。後方に浮力を残すボディ設計によって、微妙に下向きの姿勢でフォールします。ボトムでの姿勢が安定し、次の動作への反応がスムーズです。水平に近いスイミング姿勢は、岩や底面への干渉を最小限に抑えます。低速でリールを巻くと左右に揺らめきます。
サブルHBシャッド
サブルHBシャッドはワームとして分類されますが、その特性はプラグとワームを結合させたハイブリッドワームです。このルアーは、ハードプラグとワームの双方の長所を組み合わせたものであり、浮力を持ちつつワーム特有の引き寄せ効果を利用して、スローな誘いを実現します。また、フォール中もシミーフォールの動きを示し、水平に落ちてきながらバイトを誘引します。
オーバードライブ95Sレーザーインパクト
オーバードライブ95Sレーザーインパクトは、主にサーフからフラットフィッシュのヒラメやマゴチをターゲットにした、重めのシンキングペンシルです。しかしながら、このルアーはフラットフィッシュだけでなく、シーバスや青物など多様な種類の魚を狙うのにも適しています。驚くほどの飛距離を持つため、サーフで使いやすく、またパイロットルアーとしても非常に有望なルアーとなっています。
このオーバードライブ95Sは、レーザーインパクトの採用により、アピール力が大幅に向上しました。飛距離とアピール力の両方を兼ね備えることができました。平均的に100メートル以上の飛距離を狙える可能性があります。
ジャンプライズ ぶっ飛びスプーン
ジャンプライズから、ぶっ飛びスプーンです。ぶっ飛びスプーンは2022年の11月に発売され、サーフでのスプーン再人気の火付け役だと個人的には思っています。
ぶっ飛びスプーンが発売するまで、それほどスプーンを使っている方を見かけませんでしたが、最近ではぶっ飛びスプーンを一軍入りさせている方も多く、サーフでぶっ飛びスプーンを見かけることが多くなりました。
ぶっ飛びスプーンは様々な魚種を狙えることができ、フラットフィッシュから青物まで幅広く狙うことができます。さらに飛距離がぶっ飛びますので、使う機会が非常に多いルアーになります。カスタマイズ性も高いので、サーフ上級者にも人気です。正直今回紹介するルアーの中でも性能が飛び抜けていますので、ぶっ飛びスプーンだけ購入していただいても問題ないです。
まとめ
秋のヒラメ釣りは、季節の変化とともにその釣り方も変わってきます。初秋には数釣りがメインとなり、季節が深まるにつれて大型のヒラメを狙うことができるようになります。シーズンのスタートは、夏の最高水温から水温が下がり始めるタイミングとなります。
秋はベイトフィッシュの回遊が活発になりますが、ベイトの動きとヒラメの行動にはタイムラグが存在するため、その点を考慮することが重要です。ヒラメが高活性の時には、ボトムだけに焦点を当てすぎず、上層も狙うことで、より良い釣果を得ることができますよ。