2024年春のサーフフィッシングはこう狙え!ヒラメにおすすめなルアーとタックル例を紹介!
ようやくヒラメのシーズンの予感!
サーフが混んでくる時期になったね!
春のサーフヒラメ釣りについて各地盛り上がってきましたね。
春という季節は、ヒラメ釣りの人気シーズンの一つであり、その名が示す通り、「春ヒラメ」という言葉が存在するほどです。
水温が上昇し、魚の活性も高まるため、多くの人が大型のヒラメを期待していますが、実際にはそのような理想的な状況にはなかなかならないことがあります。
春のヒラメ釣りは非常に繊細で、気難しい部分が多いのが特徴です。この季節のサーフでのヒラメ釣りは、慎重なアプローチが必要です。
今回は、春のサーフでのヒラメ釣りにおいて、少しでも多くのヒラメを釣るために注意すべきポイントやおすすめルアーなどをいくつか紹介したいと思います。
ヒラメが釣れるシーズン(時期)
サーフでのヒラメ釣りには、おすすめのシーズンが年に2度あります。一つは4月後半から7月初めまでの期間で、もう一つは9月半ばから11月半ばまでの時期です。
春から初夏にかけて、ヒラメは産卵を控えて体力をつけるため、積極的にベイトを追いかけます。ベイトが浅場に逃げ、ヒラメもそれに追随してサーフの浅瀬に接近するため、釣りを行うのに最適なシーズンとなります。
また、秋には越冬のために体力を蓄えるため、ヒラメはベイトを多く捕食します。ヒラメを釣る確率を高めるには、春と秋に釣行するのが良いでしょう。ただし、夏と冬には全く釣れないわけではないことを付け加えておきます。
春(4月・5月・6月)のヒラメ
冬の低水温から次第に海水温が上昇する季節、それが春です。春はヒラメの産卵期でもあります。ヒラメは3月から7月にかけて産卵を行います。産卵場所は一般的に水深が30m前後で、産卵前には餌を求めて岸近くに接近する個体も多く見られます。そのため、1年の中で春はヒラメが比較的釣りやすい時期と言われます。
また、産卵に関わる個体は一般的に大きなサイズであり、釣行においてもおすすめです。気温が上昇するとヒラメの活性が高まると誤解しがちですが、実際には水温は気温よりも遅れて上昇するため、表層ではなくボトム中心に狙うことが効果的です。
インターネットの普及により、現在ではリアルタイムで海水温を調べることができるため、住んでいる地域の海水温の変化を常にチェックし、その情報を元に季節を先取りした釣りを楽しむことができます。
魚は水温の変化に非常に敏感で、わずかな水温変化でもその影響を受けて行動します。ヒラメも例外ではなく、ちょっとした水温の変動に敏感に反応し、その行動パターンが変わることがあります。
ヒラメ釣りをする際には、これらの情報を踏まえて、最適なタイミングや場所を選ぶことが大切です。
4月になると、水温の低下によりヒラメの活性も低下します。気温が上がっても、水温はなかなか上昇せず、冷たいままの場合もあります。一方、水温が上昇すると、赤潮や濁り潮になりやすく、ヒラメの活性が低下することがあります。
5月以降は、水温が安定し、本格的に釣れる季節になります。4月までは早い動きに反応しなかったヒラメも、徐々にその動きに反応し始めます。水温が15℃~16℃程度の範囲になると、ヒラメの活性も高まります。
6月に入ると、ヒラメの最適な水温である20℃~25℃近くになると、さらに活性が高まります。水温の上昇に伴い、マゴチの釣果も増えてきます。
わしは夏が好きじゃ。
春のベイト
春にヒラメを釣るためには、ベイトの存在が不可欠です。ここでは、春のヒラメが捕食するベイトについてご紹介します。河口付近には、以下のようなベイトが多く集まります。
ハクやイナッコ(ボラの稚魚)は、10月から1月ごろにボラが沖で産卵し、孵化した稚魚(ハク)が数センチ程度に成長して河口付近に集まります。春はまた、バチと呼ばれるゴカイなどが産卵する時期で、このゴカイなどを食べるボラの幼魚であるイナッコ(10cm~20cm前後)も河口に集まります。これらのベイトを狙って、ヒラメも集まります。
稚アユは、アユの稚魚です。アユは10月から12月ごろに川の上流や中流で産卵し、卵は川の流れに流されて河口や海まで運ばれます。河口付近や海で成長した稚アユは、一旦河口に集まります。その後、サイズが近い稚アユ同士が群れを作り、遡上を開始します。この稚アユを食べるために、ヒラメが集まります。
イワシは、春の後半頃から接岸してきます。水温によって接岸は不安定ですが、群れがいるときにはヒラメも近くにいる可能性が高まります。
サッパも、イワシとほぼ同じ時期に群れで接岸します。
春のサーフヒラメ攻略法
この時期は基本的に、真冬の冷たい海から徐々に水温が上昇し、海の中に生命感が増していく時期です。春のヒラメ釣りの基本的な流れを簡単にまとめてみましょう。
- 春先、気温の上昇に水温がワンテンポ遅れて上昇し始めます。この時期は赤潮や濁り潮になりやすく、ヒラメの活性が低下することがあります。
- 春とは言え、海水温は比較的低いため、ヒラメの活性が低いことが一般的です。
- 5月以降になると、水温の上昇が安定してきます。これが春のヒラメ釣りの本格的なシーズンの到来です!
- 晩秋から初夏にかけて、マゴチの接岸が活発化し、一部の地域ではヒラメよりもマゴチ釣りの方が盛んになってきます。
海水温について
静岡のサーフでヒラメを釣りたいと思った場合、真冬や真夏でも、ほぼ1年中ヒラメを釣ることができます。ただし、真冬の低水温期にはヒラメの動きが非常に遅く、せっかくバイトがあってもフッキングに至らないことがあります。
水温が大体15度~16度前後になると、徐々にルアーを元気に追い始める傾向があります。この水温に突入し、2~3日程度安定してくると、釣果が徐々に良くなってくることが多いです。
ただし、ベストな水温と言われる20度~25度にはまだ達していないため、早い動きにはあまりついてこず、スレ掛かりが増えることもあります。食いは徐々に活発化しては来るものの、本調子にはまだ至らないといったところです。
春の暖かい陽気が続くと、山間部からの雪解け水が河川を経由して海に入り込み、海水温の急激な変化は少ない傾向にあります。そのため、海水温の実測が重要です。
今はインターネットを使って、毎日の海水温を簡単にチェックできます。海流が変化することで暖かい海水が沿岸部に流れ込む場合もあるため、海水温の上昇に気を配る必要があります。
海水温が上昇しても、一日だけ高くなっても状況が好転することは少なく、2~3日以上の安定が重要です。これがヒラメを含む魚の活性を押し上げるために重要なポイントです。
釣行する日程を決める際には、海水温をチェックして釣果の可能性を高めることができます。また、海水温が高く安定している地域を選ぶことで、エントリーポイントを選択する際にも役立ちます。
濁りに注意
春のヒラメゲームを楽しむ際に注意すべきポイントは、春の濁り潮です。
春は水温が徐々に上昇していく時期で、これに伴い魚だけでなく水中のプランクトンの活動も活発になります。しかし、この活発なプランクトンの増加が過ぎると、赤潮や海水の緑色化、茶色く濁ることがあります。さらに、波打ち際に泡が残り、ショアラインを埋め尽くすこともあります。
水温が上昇しても、このような水の濁りが見られる場合、ヒラメの釣果は大幅に低下することが多いと感じています。濁りの度合いは水温の変化によって異なりますが、特に悪化すると真冬よりもヒラメが釣れなくなることもあります。
このような濁りが発生しやすい時期は地域によって異なりますが、静岡の場合は大体4月から5月のゴールデンウィーク前に発生しやすい傾向にあります。水温が安定して高くなり、暖かさが本格化する5月に入ると水質も改善し、ヒラメの釣果も安定してくることが多いです。
春の濁り潮は基本的に浅い沿岸部で発生しやすく、岸沿いを覆うと食いが渋くなることがあります。しかし、潮の流れによっては一時的に沖の潮と入れ替わることもあります。このような状況では、ヒラメの活性が急上昇し、大型のヒラメが連続して釣れることがあります。
ポイントの選び方
春のサーフでヒラメを狙う際に、経験上最も魚影が濃くなりやすいのは流入河川の周辺です。
規模は決して大きくなくても効果があると感じます。小規模な河川からの流れ込みでも、大型のヒラメが接岸することが多いです。春の時期から梅雨にかけては、鮎の遡上やイワシ、サッパなどのベイトフィッシュが河口周辺に集まりやすい傾向にあります。
ワンド周辺もまた、ベイトフィッシュが春に溜まりやすい好ポイントです。
夏から秋の高水温状態ではベイトの回遊が広範囲に及ぶことが多いですが、春の水温がまだ低めの時期には、地形がワンド状になっている場所や河口周辺などでベイトフィッシュの回遊が集中することがよくあります。
春になると、ワンドの中には遊泳力の弱いチアユやボラッ子が集結し、これらを求めてヒラメやシーバスなどの他のフィッシュイーターも多く集まってきます。
春のサーフでおすすめルアー
フリッパーiT38(最新)
フリッパーiT38はタングステンを内蔵し、コンパクトなデザインで高比重となっています。これにより、飛距離が向上し、ボトムトレース力もアップします。Z24サイズのボディの後方内部にタングステンを組み込むことで、自重が38gになり、優れた飛距離性能が実現します。さらに、沈みが早く浮き上がりにくい構造で、波や風が強い状況でも安定して使えます。ラインアイの位置も最適化され、水平に近いスイム姿勢を実現し、レンジキープ力が向上します。
リンバー115S
飛距離を増し、泳ぎを極めた斬新なシンキングリップレスミノー。これまでのヒラメハードプラグにはない驚くべきアクションと飛距離で新たなアプローチが可能です。後方に浮力を残すボディ設計によって、微妙に下向きの姿勢でフォールします。ボトムでの姿勢が安定し、次の動作への反応がスムーズです。水平に近いスイミング姿勢は、岩や底面への干渉を最小限に抑えます。低速でリールを巻くと左右に揺らめきます。
サブルHBシャッド
サブルHBシャッドはワームとして分類されますが、その特性はプラグとワームを結合させたハイブリッドワームです。このルアーは、ハードプラグとワームの双方の長所を組み合わせたものであり、浮力を持ちつつワーム特有の引き寄せ効果を利用して、スローな誘いを実現します。また、フォール中もシミーフォールの動きを示し、水平に落ちてきながらバイトを誘引します。
フリークセット
フリークセットは、ユニークなデザインと機能性で注目を集めるルアーです。特筆すべきは、2つのモードに切り替え可能なプレート付きヘッドです。ラインアイを使用すると、繊細かつ効果的なウォブリングアクションを発生させ、チャターベイトに似た動きでバスなどの捕食魚に効果的です。一方、ヘッドアイにラインを結ぶと、プレートがヘッドに接触し、強烈なクラック音とフラッシングを発生させます。柔軟な扁平形状のテールは、バイト時に魚の口の中で折り畳まれ、確実なフックアップを期待できます。また、トリプルクレンを採用したフックは、魚の激しい動きにも追従し、高いフッキング性能を発揮します。8〜15gのヘッド重量を持ち、ライトソルトからサーフ、シーバス、ライトショアジギングなど、幅広い釣り方に対応します。
オーバードライブ95Sレーザーインパクト
オーバードライブ95Sレーザーインパクトは、主にサーフからフラットフィッシュのヒラメやマゴチをターゲットにした、重めのシンキングペンシルです。しかしながら、このルアーはフラットフィッシュだけでなく、シーバスや青物など多様な種類の魚を狙うのにも適しています。驚くほどの飛距離を持つため、サーフで使いやすく、またパイロットルアーとしても非常に有望なルアーとなっています。
このオーバードライブ95Sは、レーザーインパクトの採用により、アピール力が大幅に向上しました。飛距離とアピール力の両方を兼ね備えることができました。平均的に100メートル以上の飛距離を狙える可能性があります。
ジャンプライズ ぶっ飛びスプーン
ジャンプライズから、ぶっ飛びスプーンです。ぶっ飛びスプーンは2022年の11月に発売され、サーフでのスプーン再人気の火付け役だと個人的には思っています。
ぶっ飛びスプーンが発売するまで、それほどスプーンを使っている方を見かけませんでしたが、最近ではぶっ飛びスプーンを一軍入りさせている方も多く、サーフでぶっ飛びスプーンを見かけることが多くなりました。
ぶっ飛びスプーンは様々な魚種を狙えることができ、フラットフィッシュから青物まで幅広く狙うことができます。さらに飛距離がぶっ飛びますので、使う機会が非常に多いルアーになります。カスタマイズ性も高いので、サーフ上級者にも人気です。正直今回紹介するルアーの中でも性能が飛び抜けていますので、ぶっ飛びスプーンだけ購入していただいても問題ないです。
ルアーのアクション
釣りを楽しむ際は、この春の時期にもヒラメの活性は低いことを留意してください。
重要なのは、ルアーのアクション方法です。あまり高いレンジで速い動きで攻めすぎないようにしましょう。夏から秋のシーズンであれば、ボトムから1mくらいまでの範囲を単に引いてもヒラメは釣れますが、冬から春の時期はよりボトム近くを攻めたり、ルアーを細かくリフトフォールさせたりして縦の動きを意識する必要があります。
また、ヒラメが食ってこない場合は、海底にルアーを落とし込むようにイメージし、着底からのワンアクションで食わせるように意識してみましょう。活性が高い場合は、横にルアーを引っ張ると良いサイズのヒラメが釣れることもありますが、活性が低くなると横方向の動きにヒラメがついて来れなくなることがあります。
釣れない場合は、横方向の動きをスローにしたり、ルアーを細かく操作したりすることで調整し、ヒラメが必要以上に移動しなくても捕食できるように考えてください。
また、春の時期になるとマゴチも増えてきます。ボトム周辺を意識して狙うと、ヒラメだけでなくマゴチも多く釣れて楽しめます。
おすすめタックル
24ツインパワー
24ツインパワーは、ステラに搭載されている最先端の技術、インフィニティクロス、インフィニティドライブ、インフィニティループ、デュラクロス、アンチツイストフィンを搭載。
特に注目されているのが、「インフィニティループ」という機能です。この機能は、22ステラに導入されたもので、23ストラディックには搭載されていませんでした。インフィニティループは、スプールを非常に密にラインで巻き取る機能で、ハンドルを回すとスプールの上下動が遅くなり、ラインが非常に密接に巻き取られます。この状態でキャストすると、ラインの放出時の抵抗が大幅に減少し、スムーズなキャストやラインの放出が可能になります。
サーフでは4000XGがおすすめです。
24オーバーゼアEX
まず、オーバーゼアEXの細身のブランクにより、遠投性と操作性が向上しています。この性能を実現するために、X45Xブランクが採用されています。このブランクは、先端から45°のカーボンバイアスクロスが組み込まれており、ねじれ剛性が向上しています。また、V-JOINTαによって、ジョイント部には高強度素材のナノアロイが使用されています。これにより、ジョイント部が薄くなり、ブランク全体が細くなることで、振り抜きの良さと操作性が向上しています。
次に、オーバーゼアEXは軽く感度の高いガイドを特長としています。AGS_castシステムにより、通常のチタンと比較して約3倍の剛性を実現しています。また、チタンよりも軽量であり、ブランクに当たりや水中の情報がより繊細に伝わるようになっています。
まとめ
今回は、春のサーフヒラメの釣り方について基本的な考え方を紹介しました。ポイントは次のとおりです。
春は大型のヒラメが狙いやすいシーズンですが、魚の活性はまだ低いことを忘れないようにしましょう。また、水温が上昇して安定することも重要です。毎日海水温をチェックする習慣をつけると、春だけでなくヒラメ釣りがより楽しくなるでしょう。
以下に、良い釣果を得るためのポイントを挙げてみました。
- 水温の把握(水温が15℃に近いか、釣行する日が15℃が連続しているか)
- 河口やワンドに的を絞る
- ボトムから約50cm程度を引いているか
- 釣れないときは他のアクションを試しているか
春は少し神経質な状況かもしれませんが、大型のヒラメが釣れるベストシーズンです。これらのポイントに気を付けて釣行すると、良い釣果を得ることができるかもしれません。