【初心者サーフ講座 ヒラメ編⑫】バラシを防ぐやり取りをしよう!
バレたっ!
ヒラメはかなりバレやすい魚だからね!
ルアーフィッシングでは、1日にそう何度もないチャンスを逃したくはないと誰もが思っていると思います。特にサーフフィッシングは、堤防などの釣りとは異なり、波などの影響を受けやすく、魚をランディングする際にバラシが発生することも比較的多いです。
この記事では、サーフでヒラメやマゴチがルアーに食いついた後にバラシを減らすための方法をご紹介します。ヒラメやマゴチは特にバラしやすい魚種です。
サーフフィッシングでのやり取りは、漁港や港湾での釣りとは異なり、波が常に影響を及ぼします。そのため、サーフでの魚とのやり取りやランディングには特別なテクニックが必要です。
ヒラメの口は硬い!
ヒラメやマゴチは口が非常に硬く、伸縮性も少ないため、しっかりとしたフッキング動作をしないと、フックが口に刺さりにくいです。アタリを感じたとしても、魚の抵抗を一瞬だけ感じて、すぐにバラしてしまうことがあります。さらに、口の肉が薄くてちぎれやすいので、強くフッキングしたり、雑にやり取りをすると、口が切れてしまい、バラシの原因となります。
わずかな負荷ではフックをしっかり貫通させることが難しく、また、針が刺さった場所によっては十分な負荷をかけてもフトコロまでの貫通が難しいことがあります。
そのため、ヒラメは非常にバラしやすい魚とされ、フッキング動作だけでなく、「その後のやり取りの中でフックをしっかり貫通させる」という考え方が役立ちます。
実際、私の場合は「フッキング動作だけでフトコロまでフックを貫通できている」とは考えず、フッキングだけに頼るとバラしやすくなると感じています。
ヒラメも首をふる!
ヒラメをフッキングした後、テンションが緩んだ状態では、しばしば「小刻みな首振り」が見られます。これは非常に厄介で、フックの掛かりが不十分であれば、大きな原因となりフックが外れることがあります。
従って、ヒラメとのやり取り時には負荷をかける方法に注意が必要で、テンションを弱めすぎると、この首振りによってフックが簡単に外れる可能性があることを覚えておきましょう。
わしのマネじゃな。
ドラグ設定
ショアからのヒラメ狙いの際のドラグ設定について、自分の場合は常にある程度ドラグをしっかりと締めて、滑らない程度に調整しています。これは、硬いヒラメの口にフックをしっかりと貫通させるためであり、フッキングからその後のやり取りまで、ドラグが緩んでしまうと「力が逃げてしまう」可能性があるためです。
したがって、非常に繊細なフックやラインシステムを使わない限り、ドラグはしっかり締めたままにし、ラインブレイクやフックの伸びを防ぐために十分な負荷をかけられるように設定しています。
そのため、通常、40cm台から50cm台前半程度のヒラメを釣る際には、ほとんどドラグを緩めずに、しっかりと負荷をかけてリールを巻き上げてキャッチするのが自分のスタイルです。
バラシを防ぐための10の方法
- 太軸のフックを使用する:サーフではヒラメの重量やパワー、引き波の影響を強く受けるため、太軸のフックを使用することでバラシを減少させることができます。
- クローズゲイブのフックを使用する:内向きのフックを使用することでバラシが軽減されます。
- トレブルフックのルアーを使用する:ヒラメやマゴチがルアーの前方のフックに食いつくことが多いため、3つのフックが付いているルアーを使用するとバレにくくなります。
- 下がりながらやり取りをする:ラインのテンションを緩めずにやり取りをすることで、バラシを減少させることができます。
- 太いラインを使用する:太いラインを使用することで、ラインブレイクを防ぐことができます。
- やり取りの最中にドラグ調整をする:魚のサイズや波の影響を考慮して、やり取りの最中にドラグを調整することが重要です。
- 波に合わせてランディング:寄せてくる波に魚を乗せて上げることで、バラシを防ぐことができます。
- 合わせが足りない:しっかりとした合わせを入れることで、フックが魚の口を貫通し、バラシを減少させることができます。
- ポンピングは必要ない:ポンピングせずに魚を寄せることで、バラシを減少させることができます。
- ロッドを立てすぎる:ロッドを適切な角度で保持することで、バラシを防ぐことができます。
太軸のフックを使用する
太軸のフックのメリット
- 高い強度:太軸のフックは、細軸のフックに比べて強度が高く、大型の魚や強い引きを持つ魚に対しても耐えることができます。
- 耐久性:太軸のフックは、繰り返しの使用や強い引きにも耐えることができるため、長持ちします。
- バラシのリスクを減少:太軸のフックは、魚の口の中でしっかりと固定されるため、バラシのリスクが減少します。
太軸のフックの使用シチュエーション
太軸のフックは、特に大型の魚や強い引きを持つ魚を狙う際に適しています。また、根際での釣りや障害物が多い場所での釣りにも適しています。
下がりながらやり取りをする
下がりながらのやり取りは、サーフ釣りのテクニックの一つで、魚とのファイト中に後ろに下がりながらリールを巻き取る方法を指します。このテクニックは、特に大型の魚や強い引きを持つ魚とのやり取りにおいて有効とされています。
下がりながらのやり取りのメリット
- ラインのテンションを保つ:魚が強く引っ張る際に、下がりながらのやり取りを行うことでラインのテンションを一定に保つことができます。
- 魚の疲労を早める:魚に対して一定のプレッシャーをかけ続けることで、魚を早く疲れさせることができます。
- バラシのリスクを減少:ラインのテンションが途切れることなく、魚とのやり取りを続けることができるため、バラシのリスクが減少します。
波に合わせてランディング
波に合わせてのランディングは、サーフエリアでの釣りにおいて、魚を陸に上げる際に波の動きを利用するテクニックを指します。この方法は、特に大型の魚や強い引きを持つ魚とのやり取りにおいて有効とされています。
波に合わせてのランディングのメリット
- 魚の抵抗を利用:波の力を利用することで、魚の抵抗を最小限に抑えることができます。
- 安全性の向上:波の動きを利用することで、魚をスムーズに陸に上げることができ、自身の安全性も向上します。
- バラシのリスクを減少:波の力を利用して魚を陸に上げることで、バラシのリスクが減少します。
波に合わせてのランディングの注意点
- 波のタイミングを見極める:大きな波や急な波の動きに注意しながら、適切なタイミングでランディングを行うことが重要です。
- 足元の安全確認:ランディングを行う際には、足元の安全を確認することが重要です。滑りやすい場所や障害物がある場所では注意が必要です。
ロッドを立てすぎる
ロッドを立てすぎることのデメリット
- テンションの喪失:ロッドを立てすぎると、ラインのテンションが不安定になり、魚とのやり取りが難しくなります。
- ロッドの破損リスク:過度にロッドを立てると、ロッドに過度な負荷がかかり、折れるリスクが高まります。
- バラシの原因:ロッドの角度が適切でないと、魚がフックから外れやすくなります。
適切なロッドの角度とは?
ロッドの適切な角度は、魚のサイズや種類、使用するタックルの種類などによって異なります。しかし、一般的には、ロッドの先端を水平に近い角度で保持し、魚の動きや引きに合わせて微調整することが推奨されます。
おすすめトレブルフック
オーナー STX-45ZN
オーナー STX-45ZNはステンレス製で、そのため耐久性と強度が非常に高いです。さらに、ステンレス製のため塩水や他の腐食性のある環境にも強く、長期間の使用にも耐えることができます。
このフックの針先は非常に鋭く、魚をしっかりとキャッチすることができるのが特徴です。また、ワイドギャップデザインにより、さまざまなサイズの魚に対応することができます。
オーナー ST-41
このフックは、特に中型から大型の魚を狙う際に非常に役立ちます。ST-41 の最大の特徴は、その強度と鋭さにあります。強化されたワイヤーを使用しているため、大型の魚にもしっかりとフッキングすることができます。
また、鋭い針先は、魚の口にしっかりと刺さりやすく、フッキング率を向上させます。
まとめ
バラシを防ぐやり取りに関する知識やテクニックを学ぶことは、釣果を大きく左右します。正しいやり取りの方法を身につけることで、大型の魚をしっかりとキャッチする確率が高まります。
釣りの経験を積む中で、バラシを減少させるためのスキルや感覚を磨くことは必須です。最後に、釣りは楽しみながら学ぶものであり、失敗を恐れずに挑戦し続けることが大切です。