【初心者サーフ講座 ヒラメ編①】ヒラメの生態を知る

ミナギマン

サーフに通っているのに、なかなかヒラメを釣ることができない…

ミナギマン
ミナギマン

ヒラメを釣るには、ルアーを闇雲に投げるだけではだめだよ!

ひらめっち
ひらめっち

初めてのサーフで、ヒラメを釣るのは初心者には難しいですよね。サーフでは意外とビギナーズラックが起こりやすいのですが、その後調子良く続くことはなかなかありません。バスフィッシングやサビキ釣りなどと比べると、道具の種類が多いし、知識も必要になります。なぜなら自然を体全体で感じる釣りのため、入念な準備と知識が必要になります。

サーフにずっと通っているのにヒラメに出会えない、自分だけヒラメが釣れない、なんてお悩みのアングラーをよく見かけます。

この【初心者サーフ講座 ヒラメ編】では、サーフでのヒラメ釣り講座を何回かに分けてを発信していこうと思います。ぶっちゃけた内容も話すミナギマン流の講座ですので、好きなメーカーやテスターがいる場合はそちらをご参照くださいね。笑

記念すべき第一回目は、「ヒラメ」の生態を知ることから始めましょう!

オレっちの生態を教えてあげるぜ!

ひらめっち
ひらめっち

ヒラメの名前の由来

ヒラメは感じで書くと「鮃」です。漢字のとおり、体が平たく、フラットフィッシュの代表魚として知られています。昔は「平目」と書かれることが多かったのですが、後に「鮃」と書かれるようにもなりました。ルアーのカラー名などにはカタカナで「ヒラメ」と書かれることが多いです。眼の位置が側面にあることから「眼の側(ひら)」→「ひらめ」となったという説もあります。

ヒラメの生態

ヒラメは「カレイ目ヒラメ科ヒラメ属」になります。ヒラメは大人の姿はご存知の通り平べったくなるのですが、稚魚のときは一般の魚と同じ姿をしています。大人につれ段々と平べったくなっていきます。

天然と養殖

また、ヒラメには天然と養殖を見分けるポイントがございます。味はあまり変わらないのですが、お腹が真っ白なのが天然茶色や変色しているのが養殖のヒラメになります。ですので、サーフで釣り人が釣るヒラメは大体お腹が真っ白な天然のものになります。

成長スピード

ヒラメの成長スピードはかなり早く、一年で20cmから30cm、三年で40cmから50cm、五年で60cmから70cmくらいになります。座布団ヒラメは大体6年以上生きているヒラメだと推測できます。

ADASUTAフィールドモニターわーちゃんさん提供

ヒラメの活動

意外と知らないかもしれませんが、ヒラメは夜行性の魚です。夜間に活発的に捕食を行います。だからといって昼間は一切食べないということでもなく、日中は海底にじっとしていて、目の前に来た魚だけを食べるといった感じです。
ヒラメは海底でじっとしているイメージですが、捕食のスイッチが入ったヒラメはかなり俊敏になります。海面からジャンプすることだってあります。ですので海底でずっとじっとしている、というイメージは捨てたほうがよいかもしれません。

擬態

ヒラメは実は体色を変化させることができます。ヒラメは砂地だけではなく、岩礁帯にも生息しており、岩礁に合わせて体色を変化させます。ヒラメは藻や色の付いた砂なども認識できますので、周りの景色と一体化させ、獲物を油断させて食べます、もしくは敵から身を守ります。

ヒラメには鋭い歯がいくつもあり、獲物に噛み付いて捕食します。基本は丸呑みしますが、一度噛んで弱らせてから捕食することもあります。

カレイとの違い

ヒラメとカレイの簡単な見分け方は「左ヒラメ、右カレイ」です。真上から魚を見たときに、左向きの顔になるのがヒラメで、右向きがカレイになります。ヒラメはカレイに比べて口が大きく、歯が鋭いのが特徴です。慣れてくれば口を見るだけでも簡単に見分ける事ができます。

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ヒラメのエサ(ベイト)

稚魚のときはゴカイやアミなどを捕食しますが、大きくなるのつれ小魚などを捕食するようになります。座布団ヒラメになると、ゴカイ類を食べることはほぼなくなります。

それではヒラメが大好きなベイトを紹介していきます。

カタクチイワシ

カタクチイワシはヒラメ以外にも、シーバスやブリなど、サーフでは様々な魚が食べる大好物の魚になります。ちなみにカタクチイワシは出汁にも使われていますので、人間にも美味しい魚です。刺し身もかなり美味しいですよ。
カタクチイワシは群れで生活しており、比較的長期間接岸する可能性があるアングラーにはありがたい魚です。基本的には海面付近を泳ぐことが多いので、フィッシュイーター達は上のレンジを意識します。カタクチイワシは動きが早く、それに反応するフィッシュイーターは動きの早いルアーにも反応してきます。

トウゴロウイワシ

トウゴロウイワシは比較的回遊はせず、岸側にずっといることが多いです。カタクチイワシに比べて体長は大きくないので、トウゴロウイワシがいるときは、小さなルアーを選ぶと反応が良くなります。

アジ

カタクチイワシ同様、アジは回遊魚になります。カタクチイワシと違うところは、泳いでいるレンジを絞りづらいというところで、日中などはボトム付近を泳いでいることが多いです。アジが釣れていたら、ボトム付近を意識してもよいかもしれません。

サーフではベイトサイズの小さなアジはなかなか拝めることがありません(自分的には)。逆に30cmくらいのアジはルアーに反応して食ってきます。

シロギス

釣ったヒラメを捌いてみると、お腹からシロギスが出てくることがあります。ヒラメはシロギスもベイト対象で捕食します。砂の女王も捕食対象なのです笑 サーフではシロギスを狙っている方も多く、近くでシロギスが釣れていたらチャンスです。白系のルアーでボトム付近を探りましょう。

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ヒラメの生息地

ヒラメは世界的に生息しており、北はサハリンから南は南シナ海まで生息しています。日本でもほぼ全域に生息しており、北海道から沖縄まで全ての場所で狙うことができます、ただし個体数は場所により変わるので、釣ることは簡単ではありません!笑

サーフ

ヒラメは砂地を好むので、サーフに生息しています。サーフは海底がほぼ砂地となっていますので、初心者の方はどこを狙っていいのか分かりませんよね。また、サーフでヒラメを狙うにはウェーダーやサーフ用のタックルを揃えるところから始まります。サーフでのヒラメ釣りについてはこの講座で詳しく解説していきますので、今回は割愛しますね。

河口

ヒラメはサーフ同様、ベイトが集まりやすい河口にも生息しています。河口では流れがありますので、ルアーのセレクトやアクションなども難しくなってきます。河口には他にマゴチやシーバスなども同時に狙うことができます。

岩礁帯

ヒラメは砂地にしかいないと思っていたのですが、岩礁帯や藻などがあるエリアにもし生息しています。サーフより岩礁地帯の方が狙うところが分かりやすく、様々な魚種も狙えます。岩礁帯では根掛かりが多発しますので、フローティングミノーなどで攻めるのが吉です。

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ヒラメのシーズン

ヒラメは年中釣ることが可能ですが、4月から7月に産卵するので、産卵前に狙うのが良いです。活性も上がっており、味も抜群なので、ヒラメのシーズンは基本的には秋ごろから冬です。冬のヒラメは「寒平目」と呼ばれており、脂が乗っていてまさに高級魚といった味をしています。冬に向けて荒食いする9月から11月が最もヒラメを狙いやすいシーズンになります。

ヒラメ釣りのメッカ

遠州灘サーフ

遠州灘サーフは愛知県の伊良湖岬から御前崎までのサーフのことを指します。ミナギマンのホームでもあり、全国からサーフフィッシングの聖地としても人気なサーフです。

釣れる魚種も様々ですが、ヒラメや青物、オオニベといったモンスターまで狙うことができます。5月頃から波があり、10月くらいまで波が高い日が多いです。冬は比較的波は落ち着いているのですが、反対に西風の爆風となるのが特徴です。

宮崎サーフ

宮崎県もサーフフィッシングの聖地です。ヒラメや青物以外に、オオニベの聖地としても有名です。広大なサーフで、釣り人も多すぎることもありません。ヒラメももちろん釣ることができます。

鹿島灘サーフ

鹿島灘サーフは茨城県にあります。関東のサーフの聖地で、遠州灘サーフ同様、多くのアングラーがやってきます。フラットフィッシュがメインターゲットで、ヒラメも多く釣れます。場所によっては岩礁帯もあるみたいなので、遠州灘サーフとは違った特徴もあります。

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ヒラメの味

ヒラメは白身魚の刺し身は中では最上級に美味しいです。淡白ながらも濃厚な脂で、旨味が強く刺し身にも最適です。白身魚ですので、様々な料理に使われており、焼き物から揚げ物までとにかくなんでも美味しい魚です。ミナギマン的には寿司がおすすめです。
しかし夏の産卵を終えたヒラメは、やせ細ってしまうので味はかなり落ちます。「ねこまたぎ」といった言葉もあり、猫も避けるほど美味しくないようです。

ヒラメで美味しい部分はエンガワです!コリコリした歯ごたえで旨味が濃く、取れる部分も少ないので貴重な部位になります。

「活・平目50cm」活魚約1kお刺身用 ヒラメ  【遊廊亭】
乾水産

まとめ

第一回目の初心者サーフ講座は、ヒラメの生態について紹介しました。生態をまず知ることで、釣りがより一層楽しくなります。このサーフ初心者講座は不定期ですが、毎週更新していく予定ですので、一緒に勉強していきましょう!

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ミナギマン
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遠州灘サーフアングラー
1994年生まれ。出身は兵庫県で海を求めて静岡県磐田市に移住してきました。サーフフィッシングを楽しんでいる遠州灘サーフアングラーです。YouTubeでも活動しており、伊良湖から磐田までをフィールドとしています。
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